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第74章 出発前
羚汰の指が優しく体を這って、キャミの中を昇ってゆく。

その指を掴んで必死に遮る。

「ダメだって、ばっ」

「えー。いいじゃん。もっかいしよ?」

明日も仕事なのに。
羚汰も、バイト前に朝から用事があると言っていたし。
さっきまであんなに眠そうだったのに。

「もうすぐ週末、だから。その時、いっぱいしよ?」

「どこにも行かないで?ずっと??」

なんとかひねり出した稜の案に、羚汰の声が嬉しそうに反応した。

確か、日曜日はラコルテも休むと言っていたのを思い出す。

「...うん」

「一日中、ずーーっとベッドで過ごす?」

「うん...」

「やった!約束したからね!」

指がキャミの中から出て、稜の体をまた抱きしめる。

一晩中、というのは経験あるし。
深夜〜昼近くまでもあるが、一日中というのはまだしたことがない。

なんだか、嵌められたような気がしてきた。

「はい、じゃ寝よ。オヤスミー」

「羚汰...。まさかー」

「んー?」

体をひねって羚汰を見ると、目をつぶってはいるものの嬉しそうにくすくす笑っている。

やっぱり!

このタイミングでかどうかはわからないが、週末の予定をどこかで約束させたかったのだ。

「ちょっと、羚汰っ」

「寝ないの?あ、やっぱりシタくなった?」

ニヤリと笑いながら、片目を開けてこちらを見た。

悔しいけど、今は反論をやめておこう。

タオルケットを引き上げて、羚汰を背に横になる。

「...っ。おやすみ!」

「はい。オヤスミ〜」

稜の体に腕を回しながら、また耳元でくすくすと笑っている。

「日曜日、楽しみ」

「...ん」

「一日中とか、ヤってみたかったんだよねー」

「...」

「何回イけるかな?」

なんだかしてやられた気がして、面白くない。
ふと反撃を思いつく。

「...一日中...シないよ」

「ん?」

「ずっとスるとは言ってないよ」

「え!!うそ!約束したじゃん!」

「一日中ベッド過ごすとは言ったけど、それとこれは別じゃん」

苦しい言い訳だが、羚汰が半分本気なぐらい驚いている。

「うそだー!」

稜の体を今限り抱きしめて、背中に顔をこすりつけて拗ねる。

「やだ!一日中スるんだ!!」

「ちょっと、羚汰、くすぐったい!」

「降参?」

羚汰の指が稜をくすぐる。

「あはは。降参っ」
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