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NEXT 【完結】
第75章 キタエル
「えっ。何ソレー!」

急にそんなことを言い出す稜に、羚汰がまた驚いている。

千夏や有希子と同じように笑うことで、稜も思い出したのだ。

体や、あそこのナカだけでなく、心も鍛えなければ。
まだ、イタリアに行くまで時間があるのだから。

「稜?どしたの急に。マジで大丈夫?」

「うーん。酔っ払ってるのかもね」

正気ではこんなことしない。

「マンションで飲むことにして正解だね」

羚汰が向こうで軽くため息をついている。

「うふふ。あ、そうそう。ユウくん経由でさ、ミズキさんにティラミスの作り方教わって作ったんだよ」

ふと思い出して、今日の晩御飯のことを話す。

「は?なんで。ユウ経由?って、いつの間にユウと連絡先交換してんの?」

いつだったかー。
あれは、会社に羚汰の代わりに来てくれて。
確か、あのしつこい見合い相手の佐々木が押しかけてきた時だ。

「ん?ユウくんとは、それからLINEでつながってるよ」

ドルチェ担当のミズキとは、1回会っただけで。
なので、ユウ経由となったのだが。

「なんか...。釈然としないけど」

連絡先を交換しただけで、ずっと会話らしい会話はしていなくて、今回始めてなのだが。

「作るの結構大変だったけど、あのティラミス、2人にも好評だった」

四角い入れ物にたっぷり作ろうと沢山材料を用意し、容器入らなかったのを、小さな別の入れ物に入れてある。
あれは、稜がまた後日食べようと密かに楽しみにしているぐらいだ。

「そう...」

そう言う羚汰の画面がなんだか悪くなって、羚汰が慌てている。

「どうしたの?」

「やべ、もう電池がない。切れそう」

スーパーの前で電話しているので、充電が出来ないようだ。

「ああ。こんなとこで終わるなんて」

「え、そうなの?」

ティラミスだけじゃなくて、羚汰から教わったトマトソースでラザニアも作ったのに。

「稜、ま...」

またね、とでも言おうとしたのだろう。
そのまま画面が切れてしまった。

充電切れなら、今日はもうかかってこないだろう。


稜は、千夏と有希子が待つ居間に戻った。










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