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第76章 いざ、イタリアへ
そうだ、羚汰のイタリアの友達!!
確かアレックスだ!!

落ち着いて、アレックスを見上げる。

やっと気づいた稜に、やれやれ気づいたかとほっとしているのがよくわかった。

羚汰にスマホの写真を見せてもらった時、アレックスは髪が短く、もっと黒っぽい髪色をしていた。
髪が伸びて随分色も明るいから、全く気づかなかった。

ゆっくり英語で話し始めたが、英会話が苦手な稜にはよくわからない。
そうでなくても、イタリア訛りの英語は聞き取りにくそうだ。
なんとなく雰囲気で、羚汰に頼まれて迎えに来たということはわかった。

「羚汰、オッケー??セイフ??」

とりあえず、今羚汰はどうしているのか?
無事でいるのだろうか。

「シ!シ!リョウ〜」

トレインがどうとか言っているが、やはりさっぱりわからない。

そのうち、あまりに理解しない稜にしびれを切らしたアレックスが、思い出したようにスマホを取り出してどこかに掛けだした。

しばらく鳴らして、相手が出たらしい。

どうやら羚汰のようだ。

一言二言、イタリア語で早口に会話をしてから、稜に渡してくれる。

「もしもし羚汰?」

「あーーー!!稜!よかった!!ごめんっ!ほんとごめん!!」

聞き覚えのある懐かしい声がして、羚汰の無事がわかる。
安心して、目に涙が浮かぶ。

「よかった。何かあったのかと思ったけど、違うのよね?」

「違う違う。電車のえーっと、ストライキ?にあっちゃってー」

イタリアでは、よくストライキがあって。
大抵は、かなり前から日時が細かく発表になっている。
それはチェックしていたらしいが、滅多にない予定より長引いたのに巻き込まれたらしい。

まだ少し離れた場所の駅で、電車が止まって立ち往生しているとか。

「だから、そっちに着くの夜中になりそうなんだよね」

数時間後に動き出す発表らしいが、それも何とも言えない。

なんとか近くにいるであろうアレックスが捕まってよかった。

「このままアレックスと一緒に、アレックスのおばーちゃんの家に行っててくれない?」

予定では、旅の中頃に訪れる事になっていた。
空港から車で数時間の場所にアレックスの祖母クラウディアが住んでいる。
羚汰もよくそこでお世話になったらしい。
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