この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
NEXT 【完結】
第76章 いざ、イタリアへ
稜はその時の事を思い出しながら、自分で胸を掴んでいた。

やばい。

何やってんの!

我に返って、慌てて胸から手を外す。


羚汰と会えなかった1ヶ月。

1人でシてないといえば、嘘になる。

だけど、もうすぐ。もう数時間で羚汰に会えるのに。


スマホからは、自分の艶かしい声がする。

慌てて画面をタップして、映像をキャンセルする。


体が少し熱い気がする。

ベッドから起き上がって、水を飲む。


寝ないと。

羚汰に会ったときに、寝不足の疲れた顔をしているわけにはいかない。

お腹の奥がしくしくとしている気がしたが、気付かないフリをしてまた布団の中に潜り込む。

沢山ある枕の1つを抱きしめるようにして、目をギュウっと瞑る。


先程の映像が瞼に浮かぶのを、必死で違うことを考えた。

会社の皆に何をお土産にしようか。
社長に休みを掛け合ってくれた数子さんには手厚くー。
もちろん、社長にも。
期待した目をしていた桃香たちにも。
千夏はワインって言ってたけど、ワインをスーツケースに入れて運べるのだろうかー。




がちゃがちゃ。

何やら金属のような音がして、稜はベッドから飛び起きる。

それが、ドアノブの音だと気付くのに時間がかかった。

それから、廊下をドタドタと走り回る音がして、稜がいる部屋から遠ざかった。
あの雰囲気は、小さな子どもだろう。
しかも、2、3人の。

不思議に思った。

昨日は、クラウディアだけがこの家に住んでいると思った。
稜が着くのが遅かったから、子どもたちは寝ていたのだろうか。

スマホを見ると、朝というより昼が近くなっている。

!!!

慌てて服を着替えてる。

羚汰がもう着いている?

でも、顔を洗わないと。

洗面道具を持って廊下に出ると、さっきの子どもたちだろうか、階段のほうから走ってきている。

3歳ぐらいだろうか。
同じ洋服を着た同じ顔の2人が笑いながら走っていたが、稜の姿を見つけると、逃げるように下に降りていった。

大急ぎで、顔を洗って歯を磨いてから、階下の居間に急ぐ。
お化粧もしたかったが、それより羚汰に会いたい。


急ぎ足で階段を降りながら、下の階が人のざわめきで賑やかだ。

階段の下では、先程の双子が走り回っていて、稜の姿を見ると居間のほうに賑やかにかけて行った。
/1240ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ