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NEXT 【完結】
第77章 異国の地
羚汰曰く、こちらの中学生ぐらいに見られるらしく。
まーったくモテなかったらしい。

日本人が珍しくて、興味本位で近づいてくる人はいたらしいが。
こと女性にモテるとなると、アレックスの近くにいるからか、全くと言っていいほどだった。

「羚汰でもそんな事があるの?」

「何それ?ヒドくねー!」

女性にそんな風に間違われるのはまだしも。
お酒を飲む場所でもよく間違われて、その度にパスポート見せて。
それでも信じてもらえなかったり。

黒い髪の毛が良くないのかと、旅の半ばで思い切って金髪に染めた。

「効果あったの?」

「ぜーんぜん!!しかも、金髪だからモテるとか、こっち無いんだよね〜」

染めた後で聞かされた。
イタリアの北の方はともかく。
南の地域で一般的にモテるのは、アレックス曰く、褐色の肌にワイルドな髭やムキムキの筋肉らしい。
羚汰には全く存在しない要素だ。

稜が笑っていると、回された羚汰の腕に力が入る。

「笑いすぎ!」

「ふふふ。でもよかった。こっちに忘れられない彼女とか居なくて」

「そんなんいないし!」

少しむくれたような羚汰の頬にそっと手を添える。

「今日1日、みんなに羚汰の彼女として歓迎されるのが、凄く嬉しかったよ」

何人と挨拶したのか、そして名前も聞いたけど、ほとんど覚えていない。
それでももう頭はパンクだ。

「まだ夜ご飯の時に増えると思うよ」

こらから、クラウディアさんの家に帰ると、晩御飯のご馳走を用意してくれているらしく。
さっきより人数が増えている筈だと。

「ええっ、まだ増えるの?」

「うん。学校に行ってた子どもたちとか」

昼間来れなかった、大人もまだ増えるだろう。
そうやってよくクラウディアさんのお家に集まって、宴会をするらしい。

「...千夏のトコみたいだね」

「あはは!確かに!!」

春、花見の時に千夏の義実家で、大人数が集まって宴会をした。
そのイタリア版といったところだろう。

「じゃ、そろそろ戻ろうか」

アレックスがこの辺にいるはずだからー。
そう言って羚汰が電話をかけ始めた。

今朝から姿が見えなかったから、結局クラウディアさん家には泊まらず、稜を迎えに来てくれた空港近くのマンションに帰ったのかと思っていた。

羚汰が苦笑しているところを見ると、こちら地域に居るカノジョの所というとこか。
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