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第77章 異国の地
「聞こえないよ。大丈夫」

耳元でそう言いながら、今まで舌が這っていた場所に指があてがわれ、蜜を纏いながらやわやわと往復を繰り返す。

「んっ...」

いつの間にかガウンを脱ぎ捨て全裸になった羚汰の肌が触れて、稜は必死でその体を引き寄せる。

「んあっ...」

ゆっくりと羚汰の指が沈んでゆくのがわかる。
久しぶりに受け入れた異物感を全身で感じて、体を震わせる。

「...すご」

耳たぶを口に含みながら羚汰が囁くと、稜はその肩に必死でしがみつく。

ゆっくりした動きでポイントを攻めてゆく。

舌は徐々に首筋を伝っておりてゆき、突き出すようにして震えている胸先にたどり着く。

指の動きと連動でもさせるかのように舌を動かし、稜は小さく喘ぎながら体をくねらせる。

「あぁ...」

「ん...」

どんどん蜜が増して、音が激しくなる。

広い部屋なのにその音がやけに耳について、余計にカラダが熱くなる。

「っ、ああっ、も、きちゃ...」

目の前にもやがかかり、イキそうになる体を反らせていると、羚汰がナカからするりと指を引き抜いた。

「んはぁ...はぁ...」

イけなかったもどかしさと、息苦しさで、全く身動きが取れない。
全身で呼吸を繰り返していると、羚汰が舞い戻ってきた。

「ごめん。もう限界...」

手に握っていた小袋を開け、素早く装着する。

「...入れるよ?」

そう言いながら、羚汰が熱いものを擦り付けてくる。

稜はぼやけた視界の中、首を何度も縦に振った。

ぐっ、とまるで音を立てるかのように、羚汰のモノが押し広げて入ってくる。

「...んんんっ、んあっ...」

久しぶりだからか、数週間でもトレーニングっぽいものをしてきたからか。

羚汰のカタチと、どの辺を進んでいるかが、はっきりわかる。

「...くっ、稜...チカラ抜いて」

腰を掴んで、一気にぐぐっと奥まで貫いてゆく。

「...ああっ」

「はぁっ、やべ...すぐイキそ」

ゆっくりと腰を動かしながら、羚汰が体を倒して稜を抱きしめる。

稜は手を伸ばして必死にその体にしがみついた。

「あっ、りょ、たぁ、...んっ」

唇が塞がれて、舌が交わされる。

「気持ちい?」

眉間にシワが寄ってはいるものの、嬉しそうに笑う羚汰に見つめられ、体がまた熱くなる。

「ん...、いいっ」
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