この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
NEXT 【完結】
第77章 異国の地
また羚汰の唇が触れる。

「...もっと?」

そう言って小さく口の端で笑うと、また唇が触れる。



またふっと笑ったように動いて、今度は耳元に近づいた。

「もっと?もっと欲し?」

そう言って、耳にキスが落ちる。

「っ...」

もう十分、と言うのも何だか違う気がする。

確かに時間は短かったし。

羚汰にしては、不完全燃焼かもしれない。

だけど。

「明日、は朝から、観光じゃ、...なかった?」

発した言葉は、全く違うことだ。

明日は、近くの遺跡を観光する予定だと、説明してもらった。
近くと言ってもそこそこの距離があって、朝早く帰ってしまうアレックスに無理言って車で送ってもらう予定だ。

その言葉の最中に、羚汰の唇は肌の上をキスしながら、稜の胸の辺りに移動している。

少しくすぐったくて、それでいてぞくぞくするその甘いキスが、稜の体をその度にヒクつかせる。

「ん。そうなんだけどさ。稜が...」

稜の背中の中心を、羚汰の指が優しく撫で下ろす。

「ふえっ...私がっ?」

「もっと、もっとーって。足りてナイみたいだからさ」

嬉しそうに胸のあたりから、稜を見つめている。

何のことだろうか。

「そんなこと、言っ、てなっ」

そう言いながら、最中に羚汰に言わされたことを思い出す。

「...思い出した?」

羚汰の舌が、胸先を捉えてべロリと舐め上げる。

「あれは、羚汰がっ...」

「んー?そうだっけ?」

もう片方の先に移動してまた舐め上げる。

「んっ、...はぁっ」

悶えて息が上がる稜を嬉しそうに見ながら、羚汰の舌が速さを増す。

「違うね。俺は、名前をもっと呼んでって、言ったのにさ。稜が、「もっと、もっとシて」って」

「う...そぉ...」

太ももを撫で回した指が、足の間にするりと入って稜の中心で音を立てる。

「ここも...もっと、って言ってるよ?」

「...んあっ、だめ...」

羚汰の指が蜜を纏うように往復してから、稜の感じる膨らみを弄り出す。

「稜の好きな体位もシてないしさ。ね...」

羚汰の唇が重なって、稜はもう頷く事しか出来ない。

「...ね。もっと?」

「んあっ...」

頷いただけではダメらしい。

稜は、羚汰の首に腕を回して引き寄せると、大きく息を吐くように耳元に囁いた。

「もっと、シて」



/1240ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ