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第77章 異国の地
...結局。あれから流されて、明け方近くまでシてしまった。

羚汰に求められるのは嬉しいのだが、これ以上は体がモチそうにない。

羚汰より早くに目覚めた稜は、そっと抜け出してシャワーを浴びていた。

外はすっかり明るくなっていて、クラウディアがまたパンを焼いているいい匂いが2階の廊下まで漂ってきている。

早く支度をして、リビングにでも降りとかないと。


軽く化粧も済まし、ドライヤーで髪を乾かす。

大きな音がするドライヤーを使っていて、ふとドアの音に気付く。

ビクっとしてスイッチを消すと、どうやらアレックスの声だ。
誰が入っているのか、いつまで使う気だと言っているようだ。

もう一か所、小さいとはいえバスルームはあるハズなのだが。

「ソーリー。えっと、フィニッシュ イズ スーン??」

もう一度ドライヤーのスイッチを入れて、ザクザクっと仕上げをする。

生乾きの髪を、高めの位置でひとつにくくっておく。

こうすれば、イタリアの風に吹かれてすぐ乾くだろう。

荷物を掴んでドアを急いで開ける。

開けたすぐにアレックスが立っていてぶつかりそうになり、その存在と格好に驚く。
ぼさぼさの金髪が、上半身裸で立っていたのだ。

「ひゃ!びっくりした!...って、きゃっ!」

上半身だけだと思っていた、アレックスが全裸だったのだ。

慌てて視線を外して手で顔を覆うも、その残像が頭にこびりつく。

持っていた荷物をバラバラと床に落として、タオルやら化粧品などが床に落ちたが、拾うことが出来ない。

「ちょっと、なんで全裸!?」

慌てる稜に、アレックスは笑って何やら言っているのが聞こえるが、さっぱり頭に入ってこない。

全裸のまま稜の落とした荷物を拾い上げ、手渡してくれる。

稜は、洗面台のところにあるタオルを取って、顔を背けたままアレックスに差し出した。

「プリーズ、プリーズ」

あははと豪快に笑って、これじゃ小さくて隠せないとかなんとか言っているのだろう。
雰囲気でそう聞こえる。

代わりに、稜が両手にまだ抱え込んでいるタオルの上に、落ちた荷物を乗せてくれる。

なんとかすれ違おうと思った時、アレックスの顔が近づいて、頬にキスが落とされる。

「ひゃあっ!!」

また驚いて荷物が廊下にまたちょっと落ちた。

ドアを閉めながらアレックスが何かを言っている。
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