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第77章 異国の地
「先に食べてて」

テーブルの上の朝食の用意を見て、羚汰が去り際にそう言い残した。

クラウディアが何か言いながら、椅子を勧めてくれる。

食べようと言っているようだ。

庭で何やら話し出した2人を気にしながらも、稜は椅子に座って食べ始めた。

美味しいパンも、2人が気になってあまり味がしない。


しばらくして、羚汰が戻ってきた。

「ごめん。話してきた。もう大丈夫。あーお腹空いた!」

早速座ってパンを食べ始める。

「...アレックスは?」

「もう入ってくるだろ」

いくらここの地域が気候が暖かいとはいえ、朝からあの格好のままはどうだろう。
いつの間にか窓からほど近い、外の椅子にこちらに背を向けて座っているようだ。

気にしたクラウディアが、そこに朝食を運んでいる。

「稜。こっち。食べようよ。アレックスはいいから」

「うん...」

羚汰に手を握られて、横に座る羚汰に振り向く。

冷静になってみると、追い出すほど怒ることではなかったかもしれない。

「クラウディアがさ、アレックスにはこの家にオンナノコの連れ込みを許してなくてさ。それなのに、俺が稜とヤってたのが、まあ、気に入らなかったみたい」

なんだか、それだけではない気がしたけど。

「昨日は稜の声がすげーエロかったからねー」

そう言いながら、稜の指をパクリと咥える。

「っ!ちょっと!」

手を引っ込める稜の顔に今度は手を伸ばす。

「アレックス、寝れなかったんじゃね?」

「そんな、だって昨日は」

声を出さまいと、必死に。

「うん。だから、余計エロかった」

髪を梳いて、よけた首筋にキスを落としてくる。
それはきっと、あの跡が着いた場所。

「...聞こえないって言ってたのに」

「うん。まあ、そんな聞こえるとはね。俺も思ってなかった」

羚汰も苦笑いしている。

「クラウディアのとこまではさ、聞こえなかったみたいだし」

クラウディアの寝室とは、L字型の建物の端と端に位置していたので流石に届かなかった。

客間は続いていたため、すぐ隣のアレックスには聞こえてしまった。
稜たちの部屋の上には、屋根裏部屋があって。
普段はそこに子供たちが寝るらしいのだが、平日の昨日はみんな帰っていて誰も泊まらなかった。

羚汰は、いつも客間には夫婦が泊まるのだから、その音は聞こえないのだと思っていたらしい。
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