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NEXT 【完結】
第77章 異国の地
アレックスからしたら、自分のおばーちゃんの家に友だちを泊めたら。
そいつが彼女と激しくセックスした声が聞こえてきたー。

確かに、自分に置き換えてー、例えば稜のおばあちゃん家に千夏夫婦をーと置き換えてみると。
なんてことをしたんだと思う。
稜だって、きっと怒る。

当然やり方は違うだろうけど。

「いや、カップルが泊まったら、みんなヤルだろうし。その声聞こえるのとかは、イタリアでは寛容だよ。どっちかって言ったら、日本が特殊」

羚汰は、全く気にしてないようだ。

イギリスでアレックスとルールシェアしていた時は、散々羚汰も聞かされたらしい。

「そりゃあ、もう、色ーんな国や髪や肌の色のオンナノコを毎日連れ込んで...」

ふと羚汰はどうだったのだろうかと思う。
イタリアではモテなかったと言っていたが。

「羚汰は?でも羚汰も、でしょ」

「へっ。俺?...いや。まぁ全くなかったと言えばね...」

もうお腹いっぱい食べたはずなのに、パンを取って口に入れ、なんだかもごもご言い出した。

やっぱり。

イタリアの田舎町はともかく、羚汰が当初留学していたイギリスは都会だった。
留学してきている人も多く、当然人種も幅広い。

「...何人ぐらい?」

何だか気になって聞いてしまう。
聞いていいことなんてナイとは分かっていても。

羚汰が完璧にマズった顔をしている。

稜もまさか、そんな話になるとは思ってなかったが、ここまで聞いてしまったら気になって仕方ない。

「え、いや...。そんな、アレックスみたいには...」

「でも言えないぐらいなんだ」

つい言葉にトゲを含めてしまう。

もう過去のことなのに。聞いても仕方ないのに。

気にしてしまう自分も腹立たしい。

羚汰に向いていた体を、テーブルに向き直し。
飲みかけのオレンジジュースを飲み干した。

酸っぱさが身にしみる。

今度は羚汰が稜に椅子を向けるようにして近づいてくる。

「慣れない国でさ、勉強とバイトにホント忙しかったし。そんな毎日遊ぶようなお金もないしさ...アレックスは器用にこなしてたけど。でも、俺はー」

羚汰が、今まで彼女を作ってこなかったのは聞いていた。
それなのに遊んでいたということは、数こなしていた、って事で。

今更ながらに、その事がどういう事なのかを認識する。

「稜、ごめん。ほんとごめん」
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