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第77章 異国の地
だから、クラウディアは今晩のことを楽しみにしていたらしい。

イタリア語のままクラウディアが、稜に話しかけてくれる。

ジェスチャー付きで、アレックスを叩くようにしているので、叱ったからね、ということだろう。

アレックスは少し不貞腐れているものの、一応英語でソーリーと小さく謝ってきた。

それを鋭い目線で確認したクラウディアが、また稜に向き直り、何やら話しかけてくる。

「今日は市場に行って魚買ってアクアパッツァ作るって。クラウディアのアクアパッツァ美味しんだよ」

「アクアパッツァ?」

なんだか、聞いたことがあるような気もするが、どんな料理だったか。
羚汰がアクアパッツァについて、説明をはじめたが。
つまりは、新鮮な魚介を使ったイタリア料理らしいとしかわからない。

それより、市場と聞こえた気が。

「ね、魚市場があるの?」

「あるよ。魚だけじゃなくて、野菜やチーズや色んな市場があるよ」

街中にはそこらじゅうに市場があって、どこも活気が凄いらしい。
昨日歩いたところは、小さなお店はいくつかあったが、そこまで人がいた印象はない。
市場はスゴイお店の数と、店先の商品と、人だかりで、相当賑やかなんだとか。

「ねぇ、そこ行ってみたい!」

羚汰が笑って、クラウディアに通訳する。


結局、クラウディアの家にもう一泊することにして。
皆でその市場に行くことに急遽変更した。

観光は午後から、クラウディアたちと別れて電車で向かう。


到着した市場は、思っていたより遥かに賑やかで。
羚汰に言われた通り、カバンを前に抱えていないと持っていかれそうな勢いだ。

色とりどりの野菜、たくさんの数の魚。
威勢のいいイタリア語が飛び交い、地元の人や観光客でごった返している。

羚汰としっかり手をつないで寄り添っているが、それでもはぐれそうだ。

クラウディアとアレックスは流石に慣れているのか、そんな中でも、お目当てお店にするするっと進み。
どんどん品物を購入している。

「すごい!すごい!!」

「楽しい?」

目を見張って楽しそうに歩く稜を、羚汰が嬉しそうに笑っている。

「うん!こんなにトマトあるんだね〜」

種類が豊富で、料理により使い分けるらしい。

「これなんかは、ラコルテでも取り寄せて使ってるよ。こっちのは日本じゃ売ってるとこ見ないなー」

羚汰も楽しそうだ。
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