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第77章 異国の地
市場に来るのは久しぶりだというクラウディアは、1週間分ぐらいの量の買い物をした。
散々お店を見て回ると、あっという間にお昼だ。

昨日のお店とはまた違う、有名ピザのお店が近くにあるらしく。
ランチはそこでもいいかと聞かれる。

「もちろん!」

ピザ屋というより、少し洒落たイタリアンレストランで。
昨日のお店はピザしか置いてなかったが、こちらはパスタやサラダなど沢山の種類が置いてあった。


「同じピザでも、全然違うね!」

見た目はさほどかわりがなかったが、味は違って思えた。

「違いが分かるなんて、スゴイじゃん」

「なんとなく、だよ」

昨日のと比べると、生地がふんわりしていて柔らかい印象を受けた。

歩き回ってお腹が空いていたからか。
4人にしては沢山注文したと思っていたのに、ぺろりと平らげた。



ランチの場所から、ほど近い駅から電車に乗る為、クラウディアたちと別れた。

予定していた古い遺跡を観光するためだ。


イタリアの中でも一二を争う有名な遺跡は、観光客がいっぱい居ても、さほど混雑することも無く見て回れた。
それだけ敷地が広いらしい。

2千年近く前に、火山の噴火によって地中に埋もれた大都市。
近年になって発掘され姿を表したのだが、建物や壁画など比較的残っているものも多く。
広い敷地内、それらを見て回った。

羚汰も、近くまで来たことはあったらしいが。
入場料を払ってまで中を見るのは初めてだったらしい。

「すごいねー」

「うん。何千年も前にこんなおっきな街があったんだね」

パン屋があったり、大きなお屋敷があったり。
道には歩道と車道があったり。

まばらな観光客が、1箇所、がやがやと人だかりになっているところがあり。

「あ、娼館じゃね?」

「え!」

並んで中に入ると、小さな部屋がいくつか並んでいて。
壁の上部には、それらしい裸の男女が絡み合う壁画が残っている。

色んな国からの観光客が同様にその壁画の前で、それぞれ騒いでいる。

「絵を見て、コースを選んだらしいよ」

その昔、港町だったこの場所では、言葉が通じない船乗りのために、壁画で表していたー。

人が多い為、自然と至近距離となった羚汰がパンフレット片手に説明してくれるのだが。
なんだか絵が生々しくて居心地が悪い。

「...やだ」

「何千年も前の人たちも、ヤること一緒だね」
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