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第79章 魅惑の島
それらが、エメラルドグリーンの海と青い空とに調和して、なんとも可愛らしい。

「うわー!!素敵っ!!」

船を降りながら、思わず口に出てしまう。

口にしてからしまったと思ったが、降りる人のほとんどが同じ感想を各国の言葉で放っていた。
素敵と思うのは皆同じらしい。

羚汰に案内され、小さめのバスに乗って街の中心部へ。
そこから徒歩で数分の所にホテルはあった。

海岸にあった可愛らしい建物たちに、引けを取らない淡い色の壁に囲まれた、こじんまりとしたホテルだ。
しかし、すごく上品で、気品さえ感じる。

まだチェックインには早かったが、荷物を預けようと立ち寄った。

羚汰がフロントで何やら交渉している間に、ロビーを見渡す。

外壁は淡いクリーム色だったが、室内の壁はどこも真っ白で。
床のタイルは白地に、鮮やかなブルーで模様が施されている。
ソファやサイドテーブルなどは、これまた白で統一されていて。
飾ってあるお花がなんとも素敵で。
南国の高級リゾート地の雰囲気だ。

まだ見ぬお部屋がどんな風なのか、胸が高まる。

「...りょーう。行くよ」

ぼーっと立ち尽くしていたが、羚汰に手を引っ張られて、ホテルを後にする。
散歩がてら歩いて、オススメのお店でランチをするらしい。
可愛い町並みに、小さなお店が並んでいる。

「ねぇ。あのホテル、...相当するんじゃない?」

聞こうか聞かまいか悩んだ挙句、考えすぎて散歩どころではなくなって、つい聞いてしまう。

羚汰は笑って、首を横にする。

「んなことないって。例えば、あそことかはすげー高いけど」

と、羚汰が指したそのホテルは、建物がすごく大きく高級感にあふれる佇まいだ。

手にしたパンフレットのようなものも見せてくれる。

ホテルが、ランクごとなのか並んでいて。
星で表しているようだ。
また羚汰が指さした所に、泊まるホテルの外観写真が小さく乗っていて。
それは真ん中のランクだった。

「まあ、人気のホテルでさ。色々とコネを使ったけどね」

相当予約が取れにくいホテルではあるらしい。
それで、この日のホテル予約は、前々から変えたがらなかった。

「俺もこの島自体来るのは初だからさー」

「えっ。そうなの?」

街の歩き方からして、よく知っているのだとばかり思っていた。

「高級リゾート地だからねー」
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