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第79章 魅惑の島
ロビーで鍵を貰って、部屋の説明も受けたのか、2人で部屋に向かう。

羚汰が鍵を開けドアを開け、「どうぞ」とボーイのようにして部屋に通してくれる。

なんだか恥ずかしくて、急いで部屋に入った。

「わぁーー!!」

まず目に付いたのは、部屋のことではなく、外の景色だ。

眩しいぐらいの日の光が、室内を照らしている。
稜はそのままその光に導かれるように、部屋の奥にあるバルコニーに出た。

爽やかな風が頬を撫でる。

少し高台にあるのだろう、目の前には大きく海が広がっていて、確かにさっき見ていた景色より随分見晴らしがいい。
人もいない空間なので、海と空とを独り占め状態だ。

一通り感心してから、部屋を振り返る。

通ってきた部屋と同じくらい広いバルコニーがあって。
そこには、どこかで見た事のあるような籐で出来た長椅子が2つと、同じ素材のテーブルがゆったり置いてある。
景色を眺めるものだろう。

その奥には部屋があり、ロビーと同じく白を基調としている。
床はロビーとは違う模様だったが、やはり白地に青の細かな柄が施されていた。

窓にほど近いところにソファがあり、奥にベッドがあるらしい。

ふと羚汰の姿がそのどこにもなくて、慌てて室内に戻る。

「羚汰!?」

ベッドの横のアーチをくぐり抜け、入ってきたドアまで少しだけあった廊下に出ようとして、羚汰にぶつかりそうになる。

「うおっと!」「きゃあ!」

羚汰が身を翻して稜を避け、ぶつかるのを回避した。

見ると手にシャンパングラスを2つ持っている。

「もー、危ないから突進して来ないで」

笑いながら、そのグラスの1つを稜に差し出す。

「だって。姿が見えないから」

「ウェルカムドリンク、持ってきたくれたからさ」

稜には聞こえなかったが、どうやら本物のボーイさんが来てたらしい。

「あっちで飲もうか」

「うん」

バルコニーに出て、羚汰も景色の良さに少し驚いている。

「確かに稜が叫ぶだけあるね〜」

「叫んでないよ」

「いーや、叫んでた」

不毛な言い合いをしながら、長椅子に腰掛ける。

「稜?どこ座ってんの?」

「へ?どこって??」

羚汰と同じく長椅子に腰をかけた。
確かに寝そべるタイプの長椅子に、腰だけかけるのはおかしいかもしれない。

「ちーがうー。稜は、ここでしょ」

羚汰が自分の膝の上を叩いている。
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