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第79章 魅惑の島
「稜が来ないなら、俺がー」

そう言って立ち上がりそうになる羚汰に、慌てて稜が立ち上がる。

「わかった。わかったからー」

シャンパングラスを持ったまま、導かれるままゆっくりと羚汰の膝の上に横向きで座る。

体が近くて、当然ながらその温もりが感じられてなんだかはずかしい。
さっきまで抱き合っていたのとは、何かが違う。

「...重くない?」

「あはっ。何をいまさら」

そう言われてみると、いつも体を預けっぱなしだ。

見つめていた羚汰と目が合って、笑ってグラスを掲げて乾杯をする。

「「乾杯」」

稜は、くぃーーっ、と一気に飲み干した。
この甘い雰囲気になんだか居心地が悪い気がしたからだ。

羚汰が横で、おっ、という顔をしているのがわかる。
同じように一気に飲んで、体を倒して二人同時に少し離れたテーブルにグラスを置く。

それから、長椅子に抱き合って寝そべった。
広い椅子だが、流石に2人で並んで寝そべることは出来ない。
稜は、羚汰の体の上に乗っているようなカタチだ。

くっくっくっ。と、羚汰の胸が上下する。

顔を上げて、羚汰の顔を伺うと、声を殺して笑っていた。
つられて稜も笑顔になる。

「なに?」

「えー。いや、一気に飲むかなーって」

羚汰の手が伸びてきて、頬を撫で。
それから、いつものように唇に触れる。

「そう?...変だった?」

「ううん。そういう稜も好きー」

吸い寄せられるようにして、見つめ合ったまま互いの顔が近付いて、ゆっくりと唇が重なる。

飲んだばかりのシャンパンの香りが漂っていて、唇からその味が少しするような気がした。

「私も...」

「ん?」

羚汰の指が、稜の顔にかかる髪をよけている。

「私も、...こういう時に少し強引な羚汰が好きー」

目を丸くしてまた笑い出す羚汰に、稜から唇を近づけた。

近づいては唇を重ね、次第に舌が触れる。

稜は自然と体が動いて、羚汰の横に腕をついて座り直した。

向かいあうように羚汰の膝の上に乗り、羚汰の手もその太ももを近づけて体を密着させる。

抱きしめあって、顔を寄せ、また見つめ合う。
もう言葉なんて必要ないぐらいその瞳が語っている。

それでも、羚汰が言葉にする。

「稜、好きだよ。自分でもびっくりするぐらい、スゲー好き」

「ん...。私もー。びっくりするぐらい好き」
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