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NEXT 【完結】
第79章 魅惑の島
笑顔だった羚汰の顔が、より一層嬉しそうに笑って、稜を抱きしめる。

「マジで!?スゲー好き??」

「うん。すっげー好き!」

稜も負けじと羚汰の体に強くしがみつく。

羚汰の唇が耳にキスを落とし、次第に這い回る。

両手も動き出し、服の隙間から肌に触れてくる。

驚いて羚汰の顔を見ると、明らかに続きをしそうな目をしている。

「...っ、羚汰っ、外だから」

起きあがろうとする稜の体を追いかけて、羚汰も起き上がってくる。

「大丈夫、見えないよ」

ブラの上から胸を揉まれて、体を反転させ立ち上がろうとしたつもりが、羚汰に寄りかかるように背中を預けてしまう。

「んっ、...見えるよ」

「見えないって、ほら」

後ろから腰を抱き抱えるようにして抱きしめられ、片手が顔を固定する。

確かに、広いバルコニーは隣の部屋との境すべてを大きな壁で仕切っている。
反対側もそうなっていて。
見えるのは、海と空だけだ。

そのまま羚汰の舌が、首を舐める。

「んっ...」

その舐め方が、稜の体にぞくぞくとしたものを走らせ、身を縮める。

「でも、まだ、明るい、し...」

「明るいね。感じてる稜の顔が、よく見えるよ」

指先がいつの間にか外されたブラの中に入り込み、その先に到達する。

「んあっ、っんふっ...」

声が出そうになって、慌てて手で口を覆う。

敏感な突起を指で捏ね、膨らみを揺らす。

「ほら、稜もシタくなってきたでしょ」

「...ん、なか、にぃ、んんっ」

背中を預けたまま、少し振り返ったところに唇が重なる。

音を立てて舌が絡まって、その舌先が吸われる。

羚汰の指使いと舌遣いに、朦朧としてきた時、胸で踊っていた手の片方が、稜の中心に進んできた。

「んっ、んんっ、やっ」

両手でその指先を遮ろうとするも、ショーツの中に強引に進んでゆく。
いつの間にか、羚汰は長椅子に体を預け直していて、その上に稜の体が重なっている。

「...すごい濡れてるよ」

耳たぶを噛みながら、嬉しそうな羚汰の声がする。
ひそひそと囁くその声が色っぽくて、またそこを濡らす。
羚汰の指が音を広げて、ショーツが濡れ広がったのがわかる。

「あっ、ね、りょうた、お願い...」

「ん、ナカ、でしょ?」

そう言って、蜜をまとった指がナカに沈んでゆく。

「んっ、ちがっ、んんっ」
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