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第10章 変化
「申し訳なかったね。予約しとけばよかったなぁ」

「ここまで混んでいるとは私も思ってなかったので」

微妙に映画まで時間が空いてしまい、隣のショッピングモールのカフェへと思ったが、どこもいっぱいだった。
仕方が無いのでフードコートでコーヒーを買い、空いているテーブルを探して座り時間をつぶす。3時頃ではあったが、子供が走り回り、家族の笑い声が広がる賑やかな場所で、会話をするのも一苦労だ。

内山は、銀行マンだからだろうか、よくしゃべった。自分の仕事のことや趣味など。稜はほとんどうなづくか相槌を打っていた。

内山は、野球観戦とゴルフが趣味らしい。
ゴルフは、土日に仕事絡みでコースを回ることがほとんどで、平日の夜で余裕があるときは打ちっ放しにも出掛ける。
野球は、阪神のファンで、近くの球場に遠征に来た時は、仲間と試合を見に出かけることもあるらしい。

「シーズンなら、高崎さんを試合観戦に連れて行きたかったんだけど」

野球はさっぱりわからない。映画でよかったと心から思った。

なんとか時間になり映画を見た。
観る前はなんだか眠そうだなと心配していたが、ロングランになっているだけあり、思いの外面白かった。
ラストが、続編を期待させるような中途半端で不可解な終わり方だったので、観た後はその話で盛り上がった。

モールを出てるといい時間だったので、晩御飯を食べた。
内山が、おすすめのお店を聞いてくるので、稜はたまに千夏たちとランチに行くこじんまりとした中華料理レストランを紹介した。

そのお店も混んでいたので、食べる終わるといい時間になっていた。マンションまで送ってもらう。
大通りでいいと言ったのに、「そういうワケには」と、マンション前まで送ってくれた。

「また会ってくれる?」

「...はい」

なんだか待ってばかりの1日だった。仕切り直したほうがいいとお互い思っていた。

「じゃ、また」「ごちそうさまでした」

車を見送って、部屋に戻った。


つ、つかれた...。

連休の威力を舐めていた。

次は普通のデートがしたい。

しかし、あの内山さんは、私のどこを気に入ってくれたのだろうか?
今日は楽しかったのだろうか?
自分の事ばかり話してくれたが、私には質問がなかったのだろうか。
私の話はあまり面白くなかった?

こうやって落ち着くと色々聞きたいことがあった。
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