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第10章 変化
「どうだった???」

次の日の夜、千夏からの電話だ。

昨日、帰ってからLINEを入れておいたはずなのだが、電話がワザワザかかってくる。

「だから、LINEで書いた通りで、それ以上でも以下でもないよ。とりあえず、もう一回会ってみる」

「そっかー。また貴之にどんなカンジの人か聞いてみるね〜。うまく行くといいなぁ〜」

「そういう千夏は、連休で引越しでしょ。どう?落ち着いた?」

自分のデートの話を聞かれるのが嫌なので、千夏の話題に触れてみる。

「ちょーーっと聞いてよ!!!」

少しつついただけで、千夏は爆発した。

相当引越しが大変だったらしい。
荷物がなかなか片付かないのは予想していたが、予定していた家具の搬入が遅れ、なんでも肝心のベッドが届いてないらしい。

実家から両親が手伝いに来ているのだが、すっかり義両親と仲良く盛り上がり、またしても宴会続きになっている。そして、当然のように新居に居座っている。

「だからまだ新居でエッチできてないのー!!!いっぱいエロい下着とか買ってるのにっ!!!」

両親はさすがに今日はいないので、今日こそはと思っているのだが、貴之がまだ帰らない、とご立腹だ。

時計を見ると10時は過ぎている。また、1時間近く話を聞いてしまっていた。

「もう帰ってくるよ。お風呂入っといたら?」

「そうかなー。じゃ、そうする」


電話を切ると、稜もお風呂に入った。
出ると、LINEがいくつか入ってる。

まずは、瞳。今日のベリーダンスの体験がどうだっか聞いてきた。

今日のダンスは相当キツかった。毎週出来るのだろうか。

迷っていると、返す。


有希子からは、今度のランチはどこにするか聞いてきていた。

千夏と話したが、その話にはならなかった。
この前、里奈や麻衣に教わった美味しいパンの食べ放題のお店を勧めてみる。

母親から、カイ3世の写真も送られてくる。

写真を見ていると、また誰からかLINEが入る。

なんだか、ひっきりなしにメールやLINEが鳴って、ここのところの充実感を実感していた。
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