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第81章 ばたばた観光
疲れていたのと、山ほどの荷物を抱えては歩けない。
タクシーを使ってホテルに戻ってきた。

こじんまりとした部屋に大きめのベッドがあり、それが部屋のほとんどをしめていた。

とりあえず、買ってきた荷物をベッドに置き、スーツケースを足元に広げれば、人間の寛げる空間はほとんど残ってなかった。

「これスーツケース入んの?」

「大丈夫。お土産の為に、中ほとんど空だから」

みんなにお土産を期待されていて、大きなスーツケースでやってきた。
もうひとつ機内持ち込み出来る小さめのスーツケースもあるし。
手さげのバッグもある。

「俺の中にも入れていいよ」

「あ、うん。ありがとう」

そうは言っても、羚汰のバッグは、稜の手荷物サイズと同じちいさなスーツケースと、背中に背負うバックパックだけだ。
1ヶ月も居た割に荷物が少ないのは旅慣れているからだろいか。

軽いものを手荷物にするとして、大きなスーツケースにまずはワインなどを詰める。
一応梱包してくれているが、その上にまた服などでぐるぐる巻にしてー。

「時間かかりそうだね。俺、シャワー浴びて来る」

「ごめんね。羚汰が出るまでにはベッド空けとくね」

大きなスーツケースはほとんどお土産になった。
小さい方に、荷物を入れ直していると、羚汰がシャワーから上がってきた。
タオルで頭をがしがしと拭きながら、下着姿だ。

「うわ。まだまだじゃん!」

「あ、ごめん。荷物ー」

まだベッドにあったのをいくつか下ろす。

「手伝おうか?」

「大丈夫!もう出来るから!」

「ふーん」

不服そうな羚汰に、はたと気づいて部屋の電気をひとつ落とす。

「疲れてるよね。ごめんね。寝ててね」

「いや...」

とりあえず、この大きいのを一旦閉じてー。

少し広くなった床の上に座り直して、ちいさなほうへ詰める。
化粧品は明日使ってから詰めるし、今着てる服とー。

「稜も、シャワー浴びてきたら?」

「そうだね。そうする。羚汰ごめんね。寝ててね」

時計を見るともうすぐ深夜だ。
着替えを持って、シャワーへ移動する前にまた部屋を暗くする。

「やだ」

「えっ」

枕元のスタンドを調節していた稜の手を、羚汰がつかむ。

「待ってるから」

真剣な眼差しで見つめられ、ドキリとする。

それを確認してから、羚汰の手が離れた。

「早く、ね」
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