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NEXT 【完結】
第83章 斎藤家
いつの間にか背後にやって来ていた羚汰に、後ろから抱きしめられる。

「!!びっくりした!」

大げさなぐらい驚く稜を、羚汰がひょいと抱き上げる。

「え?ちょっと!」

さっきまで疲労困憊といった体で、ぐったり横になっていたのに。

無言で寝室の入口から、手前のベッドに運ばれる。

これは...。まさか、シちゃうのだろうか。

羚汰のいつもより濃いフェロモンが鼻をくすぐる。

イタリアでシャワーを浴びてから二日近く経っている。
イタリアでもよく汗をかいたが、日本は湿気が凄くて蒸し暑く、また違う嫌な汗が流れた。
ホテルの中は涼しく保たれているが、それでもまだ肌がベタベタしている。

「...ねぇ。シャワー浴びたい」

ベッドにゆっくりと下ろされ、その上に乗った羚汰が自分のポロシャツに手をかけている。

「だーめ」

気だるそうに細めた目が、稜を見下ろす。

その瞳にぞくりとする。

なんだろう。あんなにここ数日体を重ねたのに。
まだ足りないのだろうか。羚汰も、そして、私も。

羚汰がポロシャツを脱ぎ始める。
目の前で、羚汰の均整の取れた筋肉が伸び上がるように動いている。
ただそれだけの動きが、稜の体を熱くする。

軽く割れた腹筋に、少し隆起した胸。
シャツを投げ捨てる腕の筋肉も、何もかもが美しい。

この体に毎回抱かれているのだ。

「ほら、まだその明るいし。ご飯食べに...」

羚汰が大きく動いて、稜がビクリとする。
2つのベッドの間にあるサイドテーブルに何かを見つけ、体ごと手を伸ばしたのだ。

ジーー、という音がして、自動で大きな窓にカーテンが引かれた。
分厚いカーテンは、部屋をあっという間に暗くする。
遮光カーテンなのだろうか。
互いの体がほとんど見えないぐらいになってしまう。

「暗くなり過ぎだね」

カーテンの行方を見守っていたが、また手を伸ばして今度はサイドテーブルの電気を付け、調光してほんのりつける。

「これで、よし」

疲れた中にも満足げに笑って向き直ると、稜をシーツの中に誘う。
したくないとかではなくて、いくらなんでもやり過ぎではないだろうかー。

「ね、羚汰」

「...もう限界ー」

焦る稜をヨソに、羚汰がその体を引き寄せ抱きしめる。

首筋に唇が当たって、体が益々反応してしまう。



「オヤスミ...」

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