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NEXT 【完結】
第83章 斎藤家
羚汰の首に片手を回してそう懇願する。

もうずっと前からそうして欲しかった。

その思いで羚汰を見つめると、ふっと笑ってキスされる。

「そこ、掴んで」

廊下とリビングの堺にある、柱のようなものにしがみつく。

1度離れたモノがまた擦りつけられ、また焦らされる。

振り返って何か言おうとした瞬間、後ろからぐっと羚汰が入ってきた。

「んあっ、....んふっ、ん」

ぐっぐぐっ、と押し広げながら羚汰が奥を目指す。

稜は体がつんのめるようになりながら、その衝撃に体を震わせていた。

全部入ったのか、羚汰が稜の体を抱きしめる。
きつい体勢のままふたり顔を寄せて舌を交わす。
そのままゆっくり動き出す。

「...はぁ。ヤバい。出そう」

耳元で羚汰の声も震えている。

「だめ...」

声のするほうへと顔を向けたまま、稜がなんとか声を振り絞る。
その声を聞いた羚汰が、余裕のない中で少し笑った。

「だめ?」

「ん、まだ...まだだめ...。もっと、して?」

「ん。もっと、ね。いいよ。じゃ、掴まって」

いつの間にかリビングに進んでいたらしく、テレビが置いてある本棚のようなキャビネットの、羚汰が導く段に手を置く。
少し背の低いその場所に手を置くと、腰を余計に突き出す形だ。

「いっぱい突いてあげるー」

耳元でそんな不敵な声がしたかと思うと、ぐっと腰を引き上げるようにして、羚汰が突き上げる。

「ああっ、あっ、んっ、はぁっ」

すぐにゆっくりだった動きが早くなって、稜は棚の一部を掴み立っているのがやっとだ。

羚汰の指が律動に揺れる胸の形を変え、反り返る背中に指を這わせ、舌を這わせる。
肌は何度もぶつかってその音を響かせ、稜の足を持ち上げたり角度を変えたり羚汰の動きが躍動する。

「あっああっあっ」

稜は何度も押し寄せる波に嬌声を響かせ、羚汰の追い込むような動きに体を震わせ果ててしまう。

崩れ落ちそうになる体を羚汰が抱きしめ、そのまま床に2人で倒れ込む。

息を整える稜の体を羚汰の舌が這い回り、まだヒクつくその場所の蜜を吸い上げ舌を転がす。

「やぁっ、ああっ」

連続でイかされ、朦朧としたところに、羚汰がまた体を進める。

「...んああっ!」

伸び上がる体を抱き抱えられ、羚汰にしがみついてその体を起こす。

汗ばんだ体を密着させ、ナカのものが馴染むのを待つ。
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