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NEXT 【完結】
第83章 斎藤家
髪が撫でられ、唇が何度も重なる。
ゆっくり自ら動き出した稜の体を、羚汰の指が履い回る。

「んふぅ...、気持ちいい...」

「俺も」

見つめあってキスを繰り返す。
ふと思いついたように羚汰が、急に動き出した。

体が離れそうになって、必死にしがみつく。

「っ、やだっ...やめないで」

「はっ、やめないよ。ちょっと、移動」

外れそうになりながら、羚汰が体を伸び上がるようにして、背中近くにあったソファに体を預ける。

「んはっ、...これで俺も動ける」

少し斜めに背もたれた羚汰が、稜の位置を調節しその腰を前後にぐりぐりっと動かすと同時に、自らも腰を動かし出した。
絨毯があるとはいえ固かった床からふかふかのソファに移動し、羚汰の体が自由を得たようにぐっと突き上げる。
稜の体が飛び跳ねるように動き出して、卑猥な音がはじまる。

「ああっ、すごっ」

「ほら、稜も動いて」

お尻を鷲掴みされ、ゆっくりと捏ねるように動かされる。
ゆっくりと出入りする羚汰のモノが、稜のナカを擦りあげ体が震える。
稜は動くどころか、羚汰の上に倒れるように体を預けることしか出来ない。

「ああっ、もうっ、もうだめ...」

体を震わせ強ばらせる稜と反比例に、羚汰が動きを早め肌がぶつかる音が鳴り響く。

「もうだめ?早くね?」

「やっ、ああっ、あっ、....んんっ!!」

羚汰の肩に手を置いて伸び上がり果てると、羚汰がその胸に吸い付く。

「ん、はぁんっ」

そのままイったばかりの体が、ぐるりと反転させられソファの上に寝かされる。
何度もイった体にはもう力が入らない。なんとか手を伸ばして羚汰の腕をつかむのみだ。

「ベッド...ベッドがいい、のに...」

「後でベッドでもシたげる」

その言葉にまだ長い夜を感じて、自然と締め上げる。

「はっ、ここが喜んでるっ」

「...っ、ちがっ、ああっ」

足を抱えあげるようにして、羚汰が体を押し進める。

「あっ、あしったぁ、が」

「大丈夫。時間はいっぱいある」

羚汰の家族に会うというのに、こんなー。

横に向いた顔に羚汰の手が伸びてきて、正面を向かされ律動の中目が合うと舌が伸びてくる。

「今は俺の事だけ考えてー」

余裕なさげな羚汰の息遣いが、耳元をくすぐる。

稜も必死でその体に手を回し、激しくなる動きに体を委ねた。





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