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NEXT 【完結】
第83章 斎藤家
「羚汰、羚汰っ」

「んーー」

起き上がろうにも、体の上に羚汰が覆いかぶさっていて動きが取れない。

あれからベッドに移動し少し眠り。また体を重ねて眠ったのはいつだったか。
カーテンを開け放ち、窓際で夜景を見たような覚えもある。
2つあるベッドのひとつはぐちゃぐちゃで。
もうひとつのベッドで寄り添って眠った。

半分ほど開いたカーテンからは、眩しい日差しが差し込んでいて、既にもういい時間なのが分かる。

「ね、朝食の時間、間に合わないよ?」

6時から10時までの朝食バイキングが付いているらしいのだ。
高級ホテルの朝食は少し、というかカナリ気になっていて。

肌が触れたまま羚汰が笑うと、稜の体に腕を回す。

「稜、元気だね。もう動いてもヘーキなの?」

「ん、だって、お腹、...空いたし。ね、起きよ」

羚汰が寝ぼけたように首や顔にキスを落とすのを何とかすり抜けて、ベッドから出る。

何も身に纏うものがないが、仕方ない。

「シャワー浴びてくるね」

「えーーー。...じゃ、俺も行く」

足早に移動する稜を、飛び起きた羚汰が追いかける。
ぐずぐずしていたのは芝居だったのか。

「うそっ、やだっ」

シャワーぐらいはゆっくり1人で浴びたい。
慌てて扉を閉めようとするも、あっさり入られてしまう。

「だって時間ナイんでしょ。ほら」

2人で抱き合うようにしてガラス張りのシャワールームへ入る。

「残念だけど、もう俺、稜が期待するような元気は...」

「期待してません!」

そう言いつつ勢いよくシャワーを捻る。
体にまとわりついて来る羚汰にまだ冷たい水がかかる。

「ひゃ!つっめた!!」

「あっ、ごめん」

「ひでぇー!イジメだぁ!」

慌てて温かいお湯を2人で浴びる。
笑いあって、シャワーが流れる中キスを繰り返す。



「だから一緒は嫌だったの!」

シャワーの中でもいちゃいちゃを繰り返し、すっかり時間が遅くなって、朝食に間に合うかどうかになってしまった。

まだ乾いてない髪のまま、朝食会場へ急ぐ。

なんとかギリギリ、スタッフさんに顔をしかめられながらテーブルに着いた。

「まぁまぁ。間に合ったしー」
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