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第83章 斎藤家
羚汰がぶつぶつ言いながら廊下を進んで、リビングらしき場所へと進む。

ユミちゃんって、誰だろう。
この子達の母親?

リビングには、小さな女性がテーブルの上にお皿などを並べていた。

「リョウくんおかえりなさーい!」
「ママー!リョウったらカノジョつれてるんだよ」
「おんなじおなまえのカノジョ!!」

子どもたちが飛ぶようにして母親の両側に行き、その腕を兄弟で奪い合うようにまとわりついている。

「どうも。稜、兄貴の嫁さんの、友世さ...」
「どうもー。この子たちの母親の友世ですー」

羚汰の紹介にくいこみ気味に、友世が自己紹介する。
150センチは明らかにないであろう小さな体に、ふりふりふわふわとガーリーな服装だが、嫌味はない。
恐らく稜よりは年上だろうが、その格好や幼い顔つきは、ずいぶん若く見える。

「高崎稜です。はじめまして」

「きゃ。可愛い〜!!リョウくんやるぅ〜!!」
「やるぅ〜!!」

親子3人で羚汰をつつくようにからかっている。

「いいから!友世さん、お袋、テニスなの?」

「ユミちゃん?うんそう。でももう帰ってくるよ」

お袋?ってことは、ユミちゃんって、羚汰のお母さん?
羚汰はお袋って呼んでたけど、ほかの人たちはユミちゃんって呼んでるの??

友世は、思い出したように、キッチンからお皿を運び始めた。
中央のテーブルには、羚汰から聞いていたケーキの数々が並んでいる。

「親父と兄貴は?」

羚汰がソファに座り手招きするので、その横にとりあえず座る。

「お義父さんはねー」
「じーじはアトリエ〜!!」
「呼んでこようか〜??」

「いや、後でいい!」

走り出す兄弟を羚汰が必死で止めている。

「脩(しゅう)さんは、今日休日出勤なの。晩御飯には間に合うと思うんだけどー」

奥のキッチンから、友世が紅茶の用意をがちゃがちゃ出してきていて。
稜も手伝ったほうがいいかと腰を浮かせる。

「稜、いいから」

「でも」

「あ、大丈夫よー。お手伝いいるから」

そう言っていると、後ろからすらりと背の高い誰かが顔を出す。

「こんにちは、はじめまして。Irem(イレム)です。とるこじんです」

顔が小さくスラリとしていて、モデルさんかのようだ。
少しエキゾチックな顔立ちだが、来ている服はジーンズにTシャツと普通で、流暢な日本語はあまり不自然さを感じない。
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