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第84章 パイプベッド
次のページではもう日本で。
小学生の羚汰が、たくさんの高校生の女のコに囲まれている。

「これわたしー!!」

そこには高校生の知世が写っている。
何でも、今はアメリカに居る姉の茜称(あかね)と同級生で、よくこの家には遊びに来ていたらしい。

「この頃のリョウくん、ちょー可愛くて〜。よく来て遊んでたの」

悪びれもせず、きゃはきゃはと笑っている。

「羚汰は、覚えてるの?」

「なんとなく?イジメられたのは覚えてる」
「あらー、いじめてないわよ〜!!」

年の離れた弟が珍しく、皆しょっちゅう遊びに来たらしい。

「まあ、私は修さんにも会いたかったんだけどね」

その頃、知世はたまに顔を見せる修太朗に憧れていて。
声を掛ける事などできなかったが、会えた日は幸せだった。
それからこれといった進展もなく。
大学に入ると、茜称とも高校の時ほど遊ばなくなって、家に来ることもなくなっていた。

「それで、なんで結婚?」
「そこが、運命なのよ〜!!」

すっかり羚汰の写真そっちのけで、知世たちの馴れ初めを聞いてしまう。

大学も卒業しOLをしていた知世が、街中で修太朗を見かける。
その日はすれ違っただけで、よく似た人かと思っていたが、何回か見かけるようになり。
茜称に確認すると、どうやら職場が近いということが分かった。
そして、ある日、思い切って声をかけた。

「すごい!」
「でしょ!わたしもあんな勇気、よく出たと思うー」

修太朗のほうは、沢山いた妹の友だちの1人など覚えてもいなくて。
初めは素っ気なく挨拶しただけ。
何度会ってもずっと挨拶を交わすだけ。
ある日、修太朗といっしょにいた職場の友人が見かねて食事会を提案してくれて。
修太朗は嫌がってはいたが、コンパのようになり。
そこからなんとか付き合うまでに発展する。

「でも修さん、付き合っても素っ気なくて」

修太朗の仕事も忙しかったからか、会うことも少なく。
半年ほど付き合って、別れたらしい。

「えー」
「それから5年後かな。違う街でバッタリ会って」

知世が友達と遊びに行った旅行先で、いつの間にかその街に転勤していた修太朗と本当に偶然に出会った。

そのまま案内してもらって、晩御飯を友達も一緒に3人で食べた。
気をきかせてくれた友だちと別れ、その後2人で飲んで...。

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