この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
NEXT 【完結】
第84章 パイプベッド
それから馴れ初め話は、その場に居ない羚汰の姉の茜称の話になって。
いつの間にかお風呂を済ませて参加し直した羚汰の母親が、自分たちの馴れ初め話も初めて。
その最中にバイトからイルマも帰ってきて、イルマの彼氏の話になったり。
すっかり女子会なようなノリだ。

当然、男性陣は面白くないらしく。
子どもたちを寝かしつけて戻ってきた修太朗を含めて、酒盛りを始めていた。

「で、リョウくんとはどーやって?」

そう身を乗り出す知世が目をキラキラさせている。
見渡すと、羚汰の母親も留学生のイルマでさえ目が輝いている。
羚汰は、稜の事を報告したものの、馴れ初めなどは一切伝えてないようだ。

ダイニングで盛り上がっている羚汰をチラリと見る。

どこまで話したらいいのだろうか。

「えっと。マンションのお部屋がお隣で...」

何度か顔を合わすうちに、仲良くなったー。

省略するといとも簡単だ。
4人のドラマのような馴れ初め話を聞いた後だから、余計に素っ気ない。

ノリノリで聞いていた3人も、微妙な表情だ。

「でも、こう、出会ったときにビビビッと来たでしょ?」

「...特に」

稜は初めて出会った日のことをあまり覚えていない。
羚汰は覚えているようだったが、号泣する稜に驚いたとは言っていたが、それもビビビッとは違う気がする。
ラコルテ出会った時は、稜のが驚いてそれどころではなかったし。

「あ!」

「なになに!?」

「えっと、大した事じゃないんですけど。私、付き合って1ヶ月近く、羚汰...くんのこと、19歳ぐらいだと思ってて」

これには3人とも笑い出す。

「付き合ってるの、何かの間違いじゃないかって、思ってました」

「そんな事思ってたの」

いつの間にか羚汰が近くにやって来ていて、稜に抱きつくように床に座った。

「ひゃ!羚汰、大丈夫?」

かなり酔っ払っているらしく、顔は赤いし、日本酒だろうかお酒の匂いもすごくする。

「おれはっ、稜と出会えたこと、誰よりも奇跡だと思ってんだけどぉ?」

稜の肩に手を回し、話す酒臭い息が顔にかかり、思わず顔を避ける。

「なんでよけんの!」

そのまま抱きしめられて、押し倒されそうになってしまう。

「ちょっと、あんたたち、リョウに日本酒飲ませたでしょ!!」
「リョウくん、日本酒飲んじゃダメじゃーん」
/1240ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ