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第84章 パイプベッド
「こっ、...ここ。ほら、羚汰の、実家だ、よっ」

ベッドの隅に追いやられ、キスが雨のように顔中に降ってくる。
羚汰の腕が、稜の背中にあるベッドのパイプを握っていて、退路がない。

「うん。知ってるし」

笑いながら髪の毛を後ろによけて、羚汰の舌が耳下を舐める。

くすぐったいその刺激に、体がビクっとなる。

「と、なり!プリンスが、居るんでしょ」

「うん。アリの部屋」

隣のお兄さんの部屋は、現在留学生のアリが使っている。
斜め向かいの、お姉さんの部屋にはイルマがいる。
皆就寝中とはいえ、気づかれるかもしれない。

羚汰の指がパジャマ代わりのTシャツをよけて、直接肌に触れる。
肌の上を滑らかに移動する指先が、気持ち良すぎて声が出そうになる。

「...んっ。ふっ」

「そんなガマンしなくて大丈夫。少々聞こえないって」

そう言いながら稜の体が動かされると、パイプベッドがギシッギシッと大きな音を立てる。
どうやら敷いているのはマットレスではなく、敷布団だ。
その下の金網が動くたびにサビついた音を立てる。

「!ほらっ!」

「荷物がカベになるって」

確かに、アリの部屋がある側はベッドの位置から遠く。
クローゼットがって、ダンボールやハンガーラックがひしめきあって。
それからおもちゃがあってのベッドだ。
しかし、羚汰の肩から上ぐらいは筒抜けなわけで。

「し、したはっ?」

「んー。オヤジのアトリエかな」

アトリエか。じゃあ、大丈夫。

ホッとしたのが伝わったらしく、羚汰がくすくすと笑いだす。
笑いながら、力が抜けた稜の足を持ち上げ、その太腿に舌を這わせる。
またベッドが大きく音を立てて、稜は気になって仕方ない。

「ひゃっ。羚汰っ。...ね、まだ、酔っ払ってる?」

体を丸くして、羚汰の腕や顔を押しのけようとするも、余計にベッドが音を立てる。

「も、酔いなんてとっくに覚めてるしー」

羚汰の顔が、ショートパンツ越しではあるが稜の足の付け根に辿りつき擦りつけるように蠢く。

「んふっ。んんっ....。はぁ...ん」

生地を通して羚汰の温もりが伝わり、じれったく擦れて体がよじれる。

「ね。その声。シたくなってきたんじゃない?」

羚汰が嬉しそうに顔を上げ、這い上がってくる。
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