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第84章 パイプベッド
稜の体が大きく跳ねて、ベッドがギシギシっと音を立てる。

「大人しくしてないと、音がしちゃうよ?」

少しだけ舌を離して刺激が減るものの、指の動きはそのままだし。
その場所で話すので吐息がかかり小さく腰がうねる。
うねる度にベッドがやはり音を立てて。
なんとか堪えようとするも、急に来る波には抗えない。

「そ、んなっ...」

稜が何かを言う前に羚汰の舌がまたナカの指と連動して踊りはじめる。

「んっ...っはっ、...う」

声をガマンしても、羚汰の動かす指と舌が這い、膨らみを吸う音が部屋に響き渡る。

「羚汰っ、も、だめ、...っあ!」

小さくギシギシっと音を立てて稜が果てる。
羚汰の指が動きをやめても、尚も締め付けて奥へと誘うように痙攣を繰り返している。

「すごい...」

指を引き抜くと、ナカで充満していた蜜がとろりと落ちてゆくのかわかる。

その先を見つめていた羚汰が、舌で追いかけ拭い取る。

「やっ、やっ、まってまって、...ああっ」

まだヒクついているその場所に舌をねじ込み、舐め回す。
暴れる下半身をがっちりホールドされ、今度は上半身がうねりベッドが軋む音を立てる。

イったばかりの場所へ容易く飛ばされて、それでも舐め続ける羚汰に、抗う術はない。
口を抑えるのも忘れていたと気づいたのは何度目かの果ての後、ようやく羚汰がその場所から顔を起こしてからだ。

ぐったりと横たわる稜の顔を羚汰がゆっくりと撫でる。
顔にかかり汗で張り付いた髪の毛を指先ではらっているようだ。

「可愛い...」

言葉と同時に舌が降ってきて、稜は荒い呼吸のままその舌を迎える。

いつの間にか全裸になった羚汰の下半身が、稜の体を擦るように動いている。
固くて熱いそれが早く欲しくて、稜の体も迎えるように動く。
ベッドが、ぎしっぎしっとゆっくり音を立てているのが、舌を交わす音でかき消されていてあまり気にならない。

羚汰が唇を離して、見つめている。

稜は小さく何度も頷いた。

繋いだ手で、羚汰のはちきれんばかりのモノを触らされる。

「...すご、い」

指先で撫でるだけで、ドクドクとした熱い脈を感じる。

この大きくて硬いものが、今から入って来る。

そう思うだけで、お腹の奥がきゅうっとなるのがわかる。

「は...」
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