この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
NEXT 【完結】
第86章 NEXT
全身にまとわりついた汗が、クーラーの風に冷やされ体の表面体温を奪う。
全裸でモロに風を受けていて寒くならない方がおかしい。
どちらともなく小さく身震いした。

「シャワー」「浴びよっか」

散らばった服をかき集め、力を振り絞って浴室に向かった。

浴室より手前にある洗濯機が、すっかり静かになっていて。
2回目を回して、その後をすっかり忘れていたことに気づく。
そして、1回目の洗濯物たちのことも。

そんな稜にこれまた気づいた羚汰が、力なく笑っている。

「寝室の洗濯物のことはいいから、シャワー。風邪引くよ」

「知ってたの?」

腰を引き寄せられ、抱き合うようにして熱いシャワーを浴びる。
一緒にシャワーを浴びるのも、もう慣れてきた。


1回目で洗濯した衣服を、寝室に広げまくっていると。

いつもの室内物干しだけでは足りなくて。
ベランダにいつもならある物干し竿を寝室の押入れや棚に渡すようにして、そこにも広げていること。
リビングの荷物やお土産が片付いて、ご飯も食べ終わったら移動させようと思っていた。
今のままでは、ベッドに寝れないぐらい洗濯物で溢れている。

「んー。頑なにベッド行くの嫌がってたから、何かあんのかなとは思ってた」

「そっかー。バレてたんだ」

「バレバレだよ」

シャワーをくぐり顔をぬぐい、それでも残る水滴を、稜も手を伸ばしてぬぐってあげる。

嬉しそうに羚汰が笑い、稜もつられて笑う。

熱いお湯が疲れた体を心地よく包んでいる。

「何?」

「べつにー」

2人でじゃれあって浴室から出て、バスタオルで互いの身体をくすぐるようにして拭きあって。
笑いながら寝室にやってくる。

「うわ。マジでスゴイ」

無理矢理、開いたクローゼットの扉の上部に物干し竿を引っ掛けたりしていて。
入ってすぐ圧迫感がある。

バスタオルを体に巻き付けたまま、協力してそれらをリビングに移動させる。

なんとかベッドまわりの洗濯物を移動させ、とりあえず眠れるようにだけした。

2回目の洗濯物たちは、干すことを諦めて。
洗濯機の乾燥モードを追加して。

それらを片付けてなんとかベッドに横になると、すっかり深夜を過ぎていた。
いつものごとく羚汰が稜の背中から抱きついて、絡まって眠る。

「せっかく早く帰ったのになー」

「本当だね」

笑いあって、そっと唇だけを重ねる。
/1240ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ