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NEXT 【完結】
第14章 料理教室
司会らしき女性の人が前に出てきて挨拶をはじめた。

エンリコ・ブルーノの紹介である。
お決まりの紹介をして、エンリコを呼ぶようだ。

「...では、拍手でお迎え下さい」

拍手と共にエンリコが登場する。

何度かテレビで見たことのあるエンリコは、テレビより少し小さく見えた。
ギョロ目で眼光が鋭く、無精ひげを生やしている。
おでこが広めではあるが、少しカールしたロマンスグレーの髪は豊かだ。
一見ゴッドファーザーにでも出てきそうな風貌だが、笑うととても愛嬌があってかわいらしい。

「KONNICHIWA. Buon giorno! WATASHIWA Enrico Bruno DESU!!〜〜〜〜〜!」

「こんにちは。エンリコ・ブルーノです。こんな美女ばかりで緊張しますが、よろしくお願いします」

横に通訳の人がいて、エンリコの言葉を逐一訳すようだ。

通訳の人の顔を見てびっくりする。リョウだ!

さっき何やら呼ばれていたのはこの為だったのか。
それにしてもイタリア語が通訳できるほど話せるとは驚きだ。


稜の驚きをよそに、早速、講習会が始まる。
最初に一通りの作り方を目の前で実践し、後でその中の1品をみんなで作ろうというものだ。
クリスマスのメニューで、前菜。トリティリーニ イン ブロード。鳥の丸焼きオレンジソース。パンドーロ。

前菜は、イタリアらしく3種類のカラフルな野菜を使ったものだった。実に簡単そうにエンリコが実演していくが、なかなか難しそうである。

次は、トリティリーニ イン ブロード。これを後で皆で作るらしい。イタリアではクリスマスで良く食べられるパスタ料理らしい。ひき肉を手作りのパスタで包んで、スープに入れる。

鳥の丸焼きは、イタリアではクリスマスにはあまり食べられないらしい。日本風にアレンジしたと言っていた。

パンドーロは、クリスマスによく食べるお菓子らしく、こちらは説明と切り方だけ。


1時間ほどの講習が終わり、今度は料理を作る。

椅子から移動して、道具や材料がテーブルに並んでいるところに行く。
パスタにひき肉を詰めるたけなのだが、包み方が独特でなかなか難しい。
4人一組でテーブルを囲み、エンリコやスタッフさんがその間を行ったり来たりして説明してくれた。

リョウは、エンリコに付っきりで通訳をして回っている。
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