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NEXT 【完結】
第15章 デート
色んな乗り物やその周りの木々にイルミネーションが施してあったり。
少し広場になっているところでは、トンネルがあったり。
各所で色々なテーマを決めているらしく、歩き回ってみるのにちょうどいい。

池の近くでは流石に寒さを感じて、近くにあるドリンクスタンドで温かいコーヒーを買う。
すると、レジの横に、2人用のシートを売っていた。中にうっすら綿のようなものが入っていて、ベンチなどからの冷えを守ってくれそうだ。

2人で仲良く並んで座るようにデザインしたのだろう。簡単なものだったが、いいお値段がする。
遊園地もなかなか商売上手だ。

2人で見つけ笑ってそれも買う。
確かにあったほうがいい。

中央の大きな広場では、時間になると音に合わせてイルミネーションが点滅するちょっとしたショウがはじまるらしい。

どこに座るか考えた挙句、見晴らしがいいところがいいと、ちょっと丘になってそうなところを探して買ったばかりのシートを敷いて座る。
距離は少しだけあるが、その分人がそんなに通らず落ち着いていいし、全体とは言えないが広範囲に見渡すことが出来る。

少し離れたところに、もう何組かカップルが座っているのが見える。

いつの間にか7時は過ぎていて、すっかり暗くなっている。
イルミネーション以外の明かりは極力落としてあった。

「これが終わったら、もう1回ぐるっとしようか?」

さっき一周した時は少しまだ明るかった。

「そうだね」


2人ならんで座ると、本当にシートが狭い。
かなりくっついて座っているが、それでも少しはみ出た。

「いくらなんでもちっさいね~。私のお尻がおっきいのかな?」

稜がそう言って笑っていると、リョウがくすりと笑った。

「違うよ。本当はこう座るんじゃない?」

「?」

「ちょっと一回立って」

言われるがまま、稜が立つ。

「はい。どーぞ」

「!」

「ほら。座って?」

リョウが手を引っ張る。

示したそこは、リョウの脚の間だ。

「うそ!」

慌てる稜に、リョウは微笑む。

「嘘じゃないよ。周り、そうしてるじゃん?」

周りを見てみると、どのカップルも彼氏が彼女を抱きかかえるようにして座っている。

「!」

「ほらほら。立ってたら邪魔だよ。座んなきゃ」

真っ赤な顔をして、稜が観念して座ろうとする。
リョウが強く手を引いて、倒れこむように座った。
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