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第18章 露呈

稜は、羚汰の上に乗ったまま話し出した。

恥ずかしいので羚汰の顔を抱え込んでみる。


「私ね。今までは、スルの好きじゃなかったの」

「...セックスが？」

「あんまり、イケたこともなかったし。濡れにくいし」

恥ずかしい話だが、こうなったらしてしまったほうがいいように思えた。

真っ赤な顔をして稜が、自分の秘密を話す。
恥ずかしくて、千夏や有希子にも言ったことなかった。

体を伝って稜の必死な想いが伝わり、羚汰も胸が熱くなる。

「そんな...だって全然」

「指も...痛いし。気持ち良くなかった」

昔のことを思い出すと、稜も顔が曇る。

「でも、今はスゴく、その...気持ちがイイ...の。
羚汰と...いっぱいシタい...」

羚汰が喉を鳴らしたのがわかった。

「だから、...お願い。来て」

「稜...」


２人は見つめあって深くキスをする。

舌を絡ます音が響きわたり、ベッドの上で転がりながら互いにカラダを弄る。

２人で羚汰の着ているセーターを脱ぎ、シャツを脱がす。
ズボンを脱ぐ羚汰に手を添えて、稜の部屋着のワンピースを脱がせてもらう。

その間もキスが止むことはない。

「んはぁっ」

「はぁっ。稜、...好きだよ」

「私も。好き」

見つめあって囁くその言葉は、くすぐったくて体がむずがゆい。

羚汰のキスが、体中を駆け巡る。

優しい舌使いが、稜の感じる場所を探してゆく。

「...んはぁっ」

自分の体の上を艶かしく這う羚汰の舌に翻弄され、稜が乱れてゆく。

同じく優しく触れる指先。
産毛をそっと撫でるようにゆっくり進む。

先ほどのセックスとは全然違うその愛撫は、羚汰が言っていた激しさとは無縁のモノだった。

稜は自分も触りたくなって、背中を回していた手をゆっくり移動させてそっと羚汰のソコへ手を伸ばす。

「！」

「...ダメ？」

そう言いながら、ゆっくり羚汰がするのと同じぐらい優しくそっと撫でる。