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第2章 遭遇
3人は早足で店から駅のほうへ向かう。
お店から少し離れて、角を曲がってからほぼ一斉に話し出す。
「あーーー、びっくりした!!」
「ちょっとちょっとカワイイんだけどー!!」
「何よ稜が言ってたのと雰囲気違うじゃない!!」
「いやーん、時間がない!もっと話したいのにい!!」
「前からちょっとあの子こっちよく見るなって気になってたのよ」
「えっ!知ってたの?」
「視線を感じてただけだよ!」
「あれは、モテるわ〜。女がほっとかないわ〜」
「ちょっとタッパがナイけどね。筋肉もね」
「こらから貴之に会うのに〜。あのイケメン見たら霞んじゃう〜」

「...誰が霞むって?」

小走りしていた3人に、いつの間にか眉間にシワを寄せた貴之が併走していた。

「貴之!!」
「あまりに遅いから、お店がこっちのほうかと思って迎に来た。そしたらなんか3人で走ってるし。気付かねーで通り過ぎるし」
「ごめんごめん!!」

かなり機嫌の悪そうな貴之に、謝りながらも千夏は自分が持って来た大きな紙袋を持たせている。

「どうもー。こんにちは。すいません遅くなって」
「こんにちは」

千夏は霞むって言っていたが、貴之も相当なイケメンだ。
イケメン好きの千夏の好きそうなタイプだ。
背がすらりと高く、黒髪の少しアシンメトリーな髪型。
それに、彫りが深くスーツとネクタイが似合っている。
同じくスラリとした千夏と並ぶと正に絵になる2人だ。

「時間がナイから走るぞ!...みなさん急いでるので、これで失礼」
「あー、稜!また聞かせてね!!」

千夏は、貴之に引きづられるように去って行った。


「私、初めて会ったんだけど。ちょっと、神経質そうな人だね」

有希子は、あまりいい印象を持たなかった様子だ。

「でも料理も洗濯も家事もほとんど全部、彼がするらしいよ。千夏は『惚れた弱み!』って言ってたけどー」

「あの子は、何するの?」

「...まあ、そういう夫婦もありなんじゃない?」

「ふーん。じゃ、私も駅のロータリー急ぐわ!またね!」

有希子もダッシュで走っていってしまった。
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