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NEXT 【完結】
第19章 羚汰の部屋
「うん!かわいい」

カフェラテを飲む。
暖かいミルクたっぷりのコーヒーと一緒に、心まで暖かくなる。

「よかったー」

そう言って、稜の腰を引き寄せ、肩に顔を乗せる。

「ちょっと。飲みづらい」

「じゃ、ちょっと立って」

「何するの?」

「あの時みたいに座ろ?」

イルミネーションの時だとなんとなく気づいた。

照れるけど、確かにあの座り方は稜も好きだ。

無言のまま立ち上がり、羚汰の脚の間に座りなおす。

「んー、いい匂い」

稜の首筋に鼻をこすりつけるようにして匂いを嗅ぎ、羚汰がベロリとする。

「きゃ...カフェラテが溢れるっ」

「ごめん。つい」

しかし、昨日から『いい匂い』を連発しているが、稜には身に覚えがない。香水などの香料の匂いがあまり好きではなく、シャンプーも柔軟剤あまり匂わないものを使っている。

「私、香水とか使ってないよ?シャンプーの匂いそんなにいい匂い?」

「違うって。稜のニオイだよ」

「...私の?」

「そう。なんていうか、...フェロモン?かな?俺を引き寄せる」

「そう...」

なんだか恥ずかしい。それって汗の匂いとは違うのだろうか。

「はじめて稜がココに来た時も、すっごいいい匂いしてて...俺、押し倒す寸前だった」

「うっそ!!」

「脚立登ってた時とか。スカートなのに、脚立の高いところに登っちゃって、脚出してさー」

出ている脚を、つつつーと触る。

「俺、あの時引き寄せられるようにして、稜の匂い嗅いでた」

「嗅いでたの?」

「うん。ライト照らす振りして」

そう言ってにんまり笑っている。

「...やだ」

「ちょっとキモイ?よね。だから、必死で押さえてた」

あの時、羚汰はすごく普通に見えた。
稜のほうがドキドキしてて、わからなかっただけかもしれない。

「恥ずかしいけど、キモくはないよ。ギリギリ」

「そう?ギリギリ?あはは。よかった」

「ねぇ、じゃあ、帰りがけに私の口にクリームがついてた...」

「ごめんね。嘘」

「!!」

「あの時はマジでヤバかった〜。チューしそうになって、必死で誤魔化した」

「...そうだったんだ」

「ごめん。びっくりした?しゃべり過ぎかな。内緒にしとけばよかった?」
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