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NEXT 【完結】
第21章 電話とリアル
深夜2時近くになって、羚汰から電話が鳴る。

LINEのビデオ通話ー、つまりテレビ電話だ。

一瞬出るのを躊躇する。

「...もしもし」

「稜〜!ごめんね。寝てた?」

「うん。ちょっとだけ、うとうとしてた。でも待ってたよ」

「そう?よかった。ねぇ、そこはどこ?」

「ここ?昔の私の部屋。ちょっと待って」

稜は、起き上がって部屋の電気を引っ張って、小さな明かりだった部屋を明るくする。
5帖ほどの仕切られた部屋は、ピンクやオレンジに溢れていて、いかにも女の子の部屋だ。
ごちゃごちゃ感が嫌で、稜が高校ぐらいから頑張って自力で揃えたものは白っぽいものが多いが、それでも全体の印象を変えるほどではない。

稜の今の部屋が白やベージュで出来ているので、羚汰にはとても新鮮に映る。

ベッドは小さい頃、弟と二段ベッドだったのをバラバラにして使っている。
ナチュラルカラーの木材の柵に囲まれた、普通のシングルより一回り小さなベッドだ。

「母親の趣味なのよねー。壁紙も見てこれ、クマよクマ!!」

「あはは」

「羚汰はどこ?」

「俺は寝室。今、魚たちにエサやってるとこー。稜は?犬は?」

「犬は、1階で両親と寝てるの」

電気を消してまた布団に入り、横になって話す。

3世は、両親というより、エサをあげるからか母親がいいらしい。
父親と稜は下僕扱いだ。

そんなカイ3世の予防接種前に暴れた話を少しすると、自分で話をふっときながら羚汰の機嫌が悪い。

「...羚汰?」

「うん...ごめん」

「何?なんで謝ってるの?」

「ヤバイ...」

「?」

「超嫉妬深い、俺」

「えっ、3世に?」

「うん。...好きだよ、稜」

眉間にシワを寄せて、悲しそうな顔をしている。

「羚汰...?」

「すっげー会いたい」

「...私もよ」

1日会ってないだけで、随分と会ってない気がする。
厳密には今朝会っているのだから、1日も経っていない。
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