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NEXT 【完結】
第21章 電話とリアル
激しい律動の中、お互いの体を寄せて舌を絡ませるキスをする。

舌が何度か宙で触れる。

稜のナカが締まったのか、羚汰の動きがより強いものに変わってゆく。

「...くっ」

「んんっ!!...も、もうっ!!ひゃぁんっぁあっ」

稜が悲鳴に近い声を上げる。
羚汰の息もすこぶる荒く、終わりが近いことを表していた。

ベッドとマットが軋む音、それに2人の熱くて荒い呼吸、そして2人が交わる激しい音。

そのすべての音に包まれて稜はもう何も考えられなくなっていた。

「ぁあっんぁあんっはぁあっんぁああんっ」

全ての音が激しく織りなす中でも、今回は耳元にある羚汰の甘い声と呼吸を近くに感じて、余計に悦びを覚える。

言葉にはならないが、心の中で羚汰の名前を呼び続けていた。

「りょうたっ、りょうったぁっ...ゃあああああんっ!!」

「...うああっ!!」

羚汰が激しく体を反らせて、稜の中に解き放った。

「うっ...はっ!」

稜は体を激しく痙攣させながらも、羚汰から放たれた温かいモノがゴム越しに入って来るのを感じた。

「...んっ」


2人とも全身を使って行う荒い息がなかなか静まらない。

羚汰は体を起こして始末を始める。

そんな羚汰の揺れる背中を指でそっと撫でながら、稜は必死で呼吸を繰り返していた。
自分のありえないぐらい濡れたその部分も拭くべきだろうが、そんな体力は残っていない。

始末を終えた羚汰が、タオルで稜のそこのあたりを拭ってくれる。
あまりの疲労感に恥ずかしい気持ちも浮かばず、素直に腰をあげて拭いてもらう。

それから羚汰は、ベッドから随分前に落ちてしまっている掛け布団を拾って、2人の上に掛けるようにして横になった。

まだ2人は呼吸が荒いままだ。

そのまま軽いキスを交わす。
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