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NEXT 【完結】
第22章 カップルとしての初デート
会社のあるビルに着いて、ウキウキして里奈が事務所に入っていた。

そのうち数子にバレるかと思っていたのが、ちょっと早くなっただけだとはいえ、稜は体が重かった。


瞬く間に里奈が皆に伝達したらしく、月曜日で忙しいというのに、入れ代わり立ち代わり時間が空いては稜の所にやってきて質問攻めにしていった。

相手が隣の部屋の住人とは、ましてやハタチ未満の大学生とは言えず、なんとかそのあたりはぼやかす。
でも、向こうから数週間前に告白されたことや、まだ恋人になって1週間も経ってないことは話した。というより、話さないといけない状況に追い込まれた。

数子の質問攻めはいつもより激しかった。

「やっぱり!こないだ私が、恋人が出来たんじゃない?って聞いた時でしょ?あの時、本当はもう恋仲だったんでしょっ!!!」

確かにあの頃に出会ってはいたけど、こうなるとは思っていなかった。と正直に伝えた。

「今週金曜はトーゼン女子会よ!!覚悟しなさいよ!!!」

数子が高笑いをして仕事に戻っていった。


やっぱりそうなるか...。

予想はしていたが、気が重い。


しかし、今日はゆっくりはしていられない。
早く仕事を終わらせて、一旦家に帰って着替えて、7時20分に駅から出るバスに乗らなくてはならないのだ。
定時の6時に終わらせないと厳しい。

数子が早々に“女子会宣言”をしてくれたおかげで、以降の質問は「それは今度の女子会で」と逃れる事が出来た。
月曜で皆仕事があったのもあって、視線をやたら感じる以外は順調に仕事が出来た。



なんとか7時前に出発の電車に乗れたが、マンションまで帰っていたら間に合わない。結局8時20分のバスに乗ることに。

マンションに着くと7時20分だった。

羚汰が部屋の前で待っていて、2人で稜の部屋に入る。

「ごめんね。やっぱり8時台のになるね」

羚汰がベッドに腰掛けて、稜の着替えを見ている。
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