この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
NEXT 【完結】
第22章 カップルとしての初デート
料金を払うとき、学生と一般が値段が違って。
羚汰は学生で、稜は一般。1時間単位の値段にしたら大した差はないのだが、ぱきっと分けられたその境が、二人の年齢差を強く物語っていた。
なんかそれが今更ながらにショックで、しばし止まっていると羚汰が全て支払いをすませた。

「ダメだよ!払うんだから」といっても、

「いいんだよ。デート代は男に出させて?」と言ってきかない。

「でも」学生でお金がないのに...。

「お弁当のお礼ってことで」

「そんな!こんなにしないよ」

「じゃ、また作って?」

羚汰が財布をカバンにしまって、左手を差し出す。
稜は頷きながら右手を出して指を絡めた。

「...美味しかった?」

「スゲー美味かった。こないだ“料理はぼちぼち”ってゆってたのにー」

「よかった。おむすび、足りた?」

どのくらい食べるかわからないから、特大おむすびを3個入れておいた。
中はそれぞれ、牛肉のしぐれ煮、唐揚げ、生姜焼き。の肉3種。
野菜スープとおむすびなので、おむすびの具は若いから肉がいいだろうとそんなメニューにしてみた。

「3個は多かった。2個でもかなりキツかったよ。どんだけ食べると思ってんの?しかも、肉ばっか」

羚汰がちょっと困ったように笑いながら、でも嬉しそうにしている。
その姿がとても愛おしい。

「だって、足りなかったらいけないからー」

「いつものやつらと食べてたら、みんな羨ましがって、1個取られたから。まあ、ちょうどよかったけど。今度から2個ね。...食べられんのヤだし」

今度は少し拗ねたようにしている。
稜は、つい笑顔で羚汰を見つめてしまう。

「わかった」

「...俺の顔ばっか見てないで。どれやんの?」

2人で手をつないでしゃべりながらぐるぐる店内をしてみた。
沢山遊ぶものがあって、どれにしようか決めきらない。しかし屋上は寒そうだ。

ゲームセンターが目に入る。
4階〜の施設内のゲームは全て無料だ。

「ゲームしよ?」

カーレースやバイクレースの機械が山ほど並んでいる。
他にも音楽系や、シューティング系、ボールを当てるもの、などなど。

空いているものを片っ端からやっていった。

あっという間にバスの時間になる。

2人は慌ててバスに乗り込んだ。

最終のバスは満員で、補助椅子に座るハメになってしまった。
/1240ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ