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NEXT 【完結】
第22章 カップルとしての初デート
2人は大きな声にならないように笑いながらマンションに歩いている。

「もうこれ以上笑わせないでー、お腹まで筋肉痛になっちゃう」

「俺はふくらはぎがつりそうだよ〜」

「やめて〜、その歩き方」

キックボードのゲームで右足を使いまくった羚汰が、ぴょこぴょこと歩く。

「くそー、なんで勝った稜のが平気なんだ。俺、ちょー頑張ったのに」

笑いながら、エレベーターに乗り込む。

「だから、羚汰の乗ったあの機械、きっと壊れてたんだっ...んっ」

ボタンを押して振り返った稜の口が塞がれた。

「...んっ」

きつく重なった羚汰の唇から舌が差し出され、稜の唇を割って中に入ってくる。戸惑う稜の舌を見つけると、ねっとり絡めて離さない。

「はぁっ、羚汰っ、まだエレベーターっ」

稜の唇を離れて、首筋を舌が這う。
手はコートを掻き分けて体を弄る。

「あ、ほら7階着い...ぅんっ」

また稜の口が塞がれ、口内を羚汰の舌が踊る。
その間にドアが開いて、しばらくしてから閉まる。

少し逃れようと試みていた稜も、いつしか羚汰の首に手を回して自らも舌を差し入れていた。

エレベーターの狭い室内に、二人の吐息と激しいキスの音がこだまする。

羚汰は気にしてなさそうだが、いつ他の住人が乗ってくるかわからない。
そんなスリルも稜を掻き立てていた。

2人の体は密着していて、羚汰の固くなった部分が稜にぐいぐいと押し当てられている。稜もすっかり濡れてきているのが自分でもわかった。

体の力が抜けるー。

途端、エレベーターの中が真っ暗になった。

「!!」

それは目を伏せがちな2人にもはっきりわかった。

「やべっ。閉じ込められた?」

「うそっ!」

稜が慌てて、ボタンをいくつか押す。

すぐ電気がついて動き出した。

「びっくりしたー」

「なんで消えたの?」

「省エネ的なやつじゃね?」

エレベーターが5階に着く。
もちろん誰も降りず、乗ってこない。
ドアが閉まってまた動き出す。

エレベーター内のボタンを見ると、あと3階と2階が光っている。

「稜〜、なんでこんなにも押すかなぁ」

「だって!必死でっ!!」

3階に着いて、開いて、閉まる。そしてまた動き出す。

2人で顔を見合わせて吹き出してしまう。

2階も同じようにして閉まる。

そこで、やっと7階を押しなおす。また動き出した。
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