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第22章 カップルとしての初デート
なんとなく笑って抱き合ったまま、7階に到着するのをボタンの上の表示を見て確認していると、また羚汰が口を近づけてくる。

体を反らして避けたらきっと追いかけて来る。
咄嗟に抱き着くようにして避ける。

「ちょっ、稜?」

「後は部屋に入ってから」

そう言ってるうちに7階に着いた。

「オッケー!じゃ、そのまま、ね」

「え?」

羚汰が一瞬屈んで体がぐらっと傾いたと思ったら、そのままお姫様だっこをされていた。

「ぎゃっ!!」

びっくりした拍子に体のバランスが崩れる。

「ちょっと!じっとしてて?」

エレベーターを降りて羚汰の部屋に向かう。普段なら歩数にして5~6歩だが、倍以上はかかりそうだ。

「...だって。ビックリして~」

稜は、しっかりと羚汰の首から肩にかけてしがみつき直した。
凄く近い距離に羚汰の顔がある。キスする時とはまた違う角度から見る羚汰の顔にドキドキする。

「羚汰も足痛いのに、なんでまた」

「ん?なんとなく?しかし、“ぎゃっ”って言うかな~」

「ぎゃ、なんて言った?」

「言ってた!はい、どうぞ」

羚汰の部屋の前でゆっくり下され、羚汰は部屋の鍵をポケットから取り出す。

「あ、羚汰、シャワー浴びて後で行くね」

そう言って自分の部屋に帰ろうとする稜の手を、羚汰が掴む。

「え?こっちで一緒に入ろうよ」

そう来ると思った。

でも、今日はお泊りセットを用意してないし、ゲームコーナーで汗だくになったので、髪を洗って乾かしたかった。

2人でお風呂に入ったら、絶対に時間がかかる。
そしてきっとお風呂場で...。
明日も仕事なのに、そんな時間はない。

そんなことをここで言ってたら、長くなるし。

稜はとっさに考えを巡らして、羚汰に体を寄せて耳元で囁く。

「新しいパジャマ着ていくから」

羚汰の手が緩まったのを見計らって、稜がするりと抜ける。

「え?ちょ、えっ?」

羚汰が慌てているのを背後に感じながら、稜は自分の部屋に滑り込んだ。

少しハードルを上げてしまったかもしれない。
羚汰があんなに言っていたので、稜は日曜日に買い物に行ってボタンがついたパジャマを買おうと探した。
しかし、今時は時期的なものもあってもこもこした部屋着が多く、なかなかこれといったものがなかった。
なんとか見つけて買ったものの、おそらくイメージと違うと思われる。
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