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NEXT 【完結】
第22章 カップルとしての初デート
とりあえず、シャワーを浴びなくては。

大急ぎでシャワーを浴びて、そのパジャマを着て、下着を選ぶ。
下着ぐらいはと、稜が持っている中では一番のやつを履く。
パジャマだけでは寒いので、ゴツいロングカーディガンを羽織った。

髪を乾かすのに部屋に戻ると、スマホが光っている。

羚汰から“まだ?”と何度も入っているようだ。
“もう5分”と返事を打って、髪をせめて半分ぐらいは乾かさないといけないと思い、ガシガシ乾かす。

なんとか頭が寒くない程度には乾かして、羚汰にこれから行くと伝える。

カーディガンだけではまだ寒い気がして、ひざ掛けを羽織って、部屋を出た。

自分の部屋の鍵をかける手が震える。

羚汰の部屋の前まで行くと、ドアを開けて待っていた。

また羚汰の胸に飛び込む。今度はタックルしないように。


「さっむーーい!!」

震えながら羚汰のぬくもりを感じる。
ぎゅうっと抱きしめながら羚汰が言う。

「だからこっちで風呂入ればいいのに」

「だって~」

「とりあえず、部屋入って」

居間を通り抜けて、羚汰の寝室へ向かう。

そこはヒーターもエアコンもガンガンにしてあった。


しばし、ヒーターの前でぬくもる。

「全く、逃げるように自分の部屋に入って...」

まだ少し羚汰のご機嫌がナナメなままだ。

「だっていっぱい汗かいたし、自分のシャンプー使いたかったしさ」


ヒーターから離れて、ベッドに腰掛けている羚汰の隣に座り直す。

「はい。カフェラテ。ちょっと冷めたかもだけど」

「ありがとー。まだ温かいよ」

なんとなく2人並んで水槽を見ながら無言でカフェラテを飲む。

少し暖かくなってきたので、ひざ掛けを降ろす。


「それが、新しいパジャマ?」

隣に座る羚汰から、体に巻きついているカーディガンに隠れているのかパジャマは見えない。

「これは寒かったから上に着たの。ハードルあげといてなんだけど、そんなスゴイやつじゃないんだけど...」

「ちょーセクシーな透っけ透けとかじゃないの?」

「うん。ごめんね」

「...」

気まずい。実に気まずい。


「脱がせていい?」

羚汰がそう言ってくる。

ハードルを上げたのだから仕方ない。

稜は覚悟してカップをテーブルの上に置き、羚汰の膝に向かい合わせで座った。
せめて少しでもセクシーに見えるように。
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