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NEXT 【完結】
第24章 恐怖の女子会
その桃香の彼が、人数のバランスに気を使ってか

「なんか、もうちょっと呼びましょうか?リーダーはスグ捕まるだろうし、あとマサトシとかも呼んだらきっと...」

「呼ばなくていいから!!」

稜と麻衣が全力で止める。

「えっ、あ、そう?」

桃香が耳打ちをする。軽く伝えたようだ。


なんとなくカラオケが再開する。

「えーっと、何か飲みますか」

稜は気を使って飲み物を聞いて回り、インターホンで注文する。丁度、新しい子の側にいた。

「なんかすいません。俺、場違いっすよね?」

「そんなことないよ!楽しんで!私こそ、もう帰ろっかなーと思ってたので。そろそろ...」

終電の時間もいいカンジなので、いい機会だ。

「えっ!帰っちゃうんですか?俺ら来たばっかなのに」

「ごめんねー。電車が...」

「待って下さいよ!この中、俺残さないで下さいよ〜!!」

桃香とその彼はずっとくっついて何やら話しているし、ユウキとかいうモテ男くんに、麻衣と里奈がつき。瞳は、どこか電話をしに行って、なんとなく、そのもう一人と稜が残されている。

「...あー」

「ねっ!せめてもうちょっと、30分ぐらい」

頼まれて、なんだか断れなかった。

携帯を見るも、羚汰から連絡が入ってはないし。

「じゃ、30分だけ...」

電話を終えて、瞳も帰ってくるだろうと思った。

「よかったー。おれ、ケンイチって言います。23っす」

「高崎です...。23って、新人くん?」

「はい!もう新人ってカンジじゃないっスけどね。次がもう入ってくるんで」

体育会系のハキハキした子だ。
カラオケのスタッフが運んできた飲み物や食べ物を、皆に配って回る。その動きがなんだか慣れている。

「ひょっとして、居酒屋とかでバイトしてた?」

「!なんでわかるんスか〜?」

「私も学生の時、ちょっとやってたから」

2人で居酒屋談義で盛り上がる。

「賄いもウマくて、文句ないんですけどねー。唯一の不満は、休みがなかなか貰えなくて、彼女とデートする時間がなかなか取れなかったことかなぁ」

その辺は、今の羚汰と同じだ。

「デート、どうしてた?」

「学生の時ですか?俺、一人暮らしだったんで、もう半同棲みたいでしたよ」

「うまく行く?」

「なんか、質問ばっかですね」

「ごめんね。実は...」
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