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NEXT 【完結】
第25章 ジェラシー
ハロゲンヒーターを消して元の位置に戻しながら、机の上のカップを指し示す。

「ホットミルク。ココア入れたほうがよければ、入れるよ」

「ミルクでいい」

羚汰がカップに手を伸ばす。

布団の上にかけてあった大判のひざ掛けを羚汰に掛けて、稜がその隣にくっついて座る。
この部屋にはソファーがないので仕方ない。

羚汰の肩に触れるように左に座り、腕と指を絡めてゆく。

「...稜」

「ごめん、飲みにくい?私はこうしてたいんだけど」


少し間があって、羚汰がしゃべり出す。

「...なんか、珍しいね。稜がこんな甘えて来るの」

「そんなことないよ?いつもはこんな時間がナイだけじゃん。...羚汰がすぐ服を脱がせてくるから」

ふっと羚汰が笑う。

「そっか...」

「いつもはそれでいいんだけどね」

2人それぞれカップに口をつけ、無言が広がる。


稜なりに、羚汰が話し出すキッカケを待っていたが、どうも羚汰から切り出しそうにない。

意を決して稜がしゃべり出す。

「羚汰」


「...ん?」


「大好きだからね?」

ビックリした顔をして、稜の顔を見た。

稜も羚汰に顔を向ける。


「だから、何かあったのなら知りたいし。私が何かしたのなら、言ってほしい」


「....」


稜はカップを机に置いて、羚汰のカップも手から奪って机に置いてから、膝を立てたまま羚汰を引き寄せ頭を胸に抱く。


「自意識過剰かもしれないけど...。何か私に言いたいことがあるんじゃない?」

彷徨っていた羚汰の手が、稜の体を抱きしめる。

しばし、無言のまま抱き合っていた。



「...稜には、敵わないな」


ぽつりと小さな声でそう言った。


「ん?」

「俺のほうが、大好きだってハナシ!!」

そう笑いながら言って、より一層きつく抱きしめ、稜の胸の中で顔をこすりつけるように左右に振る。

「ちょっと!苦しいっ」

羚汰の声が少し明るくなって、稜はほっとする。
暴れる羚汰の頭を押さえつけるように、もっと抱きしめる。

「ぐるしい...」

羚汰が胸の中で、パジャマのトレーナー生地に埋もれている。

「降参?」

「ほうは〜ん!!」
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