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NEXT 【完結】
第25章 ジェラシー
稜は、腕の力を弱める。

腕の力を緩めても、そこから顔をあげない。

「羚汰?」

「おっぱい、あったかい」

いつの間にか忍ばせていた右手で、トレーナーの上から稜の胸を揉みだす。

ゴツい生地なので、思うように胸がつかめない。

やっと顔を離して、稜を見上げる。

「何、このパジャマ!めっちゃ、稜のこと触りにくいんだけど!」

トレーナー生地で出来た長袖のワンピースで、裏起毛もついている。丈も長めだ。

「えー!だって、きょうはしないってゆーから」

「そーだけどさっ、触りたいじゃん!」

「矛盾してるよ?」

そう言いながら、羚汰が稜をベッドに誘導している。
じゃれあって、布団の中でまた抱き合う。
稜の胸に擦り寄るように顔を寄せてゆく。

「稜」

「何?」

「好きだよ」

囁くような優しい言葉は、稜の心を温めてゆく。
羚汰がそうしてくれるように、稜もそうなりたい。

「私も、羚汰が好きよ。...だから、お願い」

「ん...」

羚汰は、ようやく稜の胸元から頭を起こす。

稜の顔にかかっている髪をそっと持ち上げて、後ろに流す。

「...どっから、話せばいいのかな」

稜は、その手を取ってつなぐ。

「ゆっくりでいいよ」

優しくそう返して、その手にキスをする。


「俺さ。今考えたら、相当ヒドい恋愛しかしてこなかったんだ」

束縛されるのが、昔から大嫌いだった。

付き合い出すと、必ず、今どこにいるか、何してるか、とか聞いてくる。
1日に何度もメールしてくるのにもウンザリする。
ちょっと飲み会にでも行ったら、何時に帰るのかとか、そこに女の子がいるんじゃないか、とか。
他の女の子と喋っているだけで、浮気を疑われたり。
友達と遊びに行くのも疑われたり。

でも、女ってそーゆーモンなんかなとは思ってもいた。

「初めはなんとかかわしたりもすんだけど。そのうち、俺がブチギレて、そーなったら一気に冷めて、ソッコー別れてた。向こうが泣いて謝っても絶対許さないし、相手にもしない」

そこまで一気にしゃべって、羚汰が稜を見直す。

「ちょーヤな奴じゃん?俺」

稜が返答に困っていると、顔を天井に向け直して羚汰が尚も続ける。
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