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NEXT 【完結】
第26章 溺れる
羚汰が眉をしかめる。

「こんなに溺れてるのを知られるのは、ちょっと恥ずかしい...」

「...溺れてるの?何に??」

予想外の返答に羚汰が驚く。

「...羚汰と、羚汰とのセックス」

言ったと同時ぐらいに羚汰の胸にきつく抱きしめられる。

「ほんとに?溺れてる?俺に?」

「うん。羚汰に溺れてる」

「俺のが溺れてるよ。稜に。...息が出来ないぐらい」

ふふっと稜が笑う。

「なんで笑うの?」

抱きしめたまま、ちょっとムっとした声で羚汰が聞いてくる。

「バカップルだな~と思って」

より一層、稜を抱きしめる力が強くなる。

「いいじゃんバカップル!!」

「悪いとかじゃなくって。自分がバカップルになるとは思わなかった」

街で超ラブラブなカップルや、いちゃいちゃしているカップルを見掛ける度、自分にはあり得ないと思っていた。

羚汰も少し笑ったようだ。腕の力が緩められ、オデコを稜のオデコとくっつける。

「確かに!俺も思ってなかった!!」

そう2人で笑いあって、キスをする。

軽くついばむようなキスから、舌が絡まり、深く口を合わせ互いの咥内に入ってゆく。

羚汰が覆いかぶさり、強く舌で攻めはじめる。

「...んっ」

深いキスを交わしながら稜の足の間に羚汰がするりと入り込み、体を弄り出す。

「...はぁあっ」

羚汰の舌が、稜の耳たぶを舐め、ゆっくりと下りはじめる。

「待って。羚汰っ、ちょっと待って?」

「もう待てないけど?」

稜が手で遮ろうとするのを、掴んでベッドに押し当て、なおも続ける。

「お願い。ちょっとだけ。喉が渇いたから、さっきの飲みたいの」

仕方ないなと羚汰が力を緩める。

体を起こして、ベッドサイドに置いたスポーツドリンクを飲む。

「...俺にもチョーダイ」

半分ほど飲んで、羚汰に手渡す。

羚汰も起き上がり貰ったペットボトルを飲む。

いつの間にか羚汰の足の間にいて、片手で抱きかかえられているので、稜は寝ころぶことができず、飲み干すのを体を少しひねって見守る。

「なんか、逆に喉かわかない?このドリンク」

飲み干した羚汰が、ペットボトルから口を離しながら、にやりと笑う。
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