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第27章 親友2人の反応
フレンチトーストを食べ終わっても行列はまだまだ続いていたので、移動して話をすることにした。

「2人とも、時間は大丈夫なの?」

「ウチは、今日は遅くなると思ってモールのフードコートで食べて帰ってもらうことにしてるから大丈夫」

「貴之はこの寒いのに朝早くから友達とゴルフ行ったんだから、大人しく待ってればいいの!それよりこっちのが気になるし!!」

どこに行くか考えて、結局マックに行くことにした。
周りが賑やかなところがいいと考えたからだ。

駅前のマックはすごく混んでいたが、飲み物を買ってテーブルに座る。
周りは高校生らしき集団や家族連れ、ママさんの集団など、とても賑やかだ。


「お腹が苦しい〜」
「美味しかったけど、甘かったね。私、もう2度目はいいわー」
「千夏が頼んだチョコのやつが、甘そうに見えてビターで一番甘くなかったことない?」
「確かに!有希子のリンゴとシナモンだっけ?あれ激甘だったねー」

3人でまずはフレンチトーストの話で盛り上がる。

「そんなことより!」

千夏がうずうずしていたらしい。
話の腰をおる。

「イケメンくんとのこと聞きたいんだけど」

イケメンくん...。確かに千夏は、ラコルテであった時から羚汰のことをイケメンだと騒いでいた。

「...うん」

「さっき付き合う経緯は聞いたけどさー、なんかピンと来なくて」

付き合っている稜ですら、なかなか現実として受け入れるのに時間がかかったのだから、当然だろう。

「だって相手何歳よ?ハタチとかでしょ?10コも違うじゃん」

「だから、歳は関係ないじゃん。前は10コ上だったんだから、今度は10コ下でも、私はいいと思うけど?」

意外にも、有希子が擁護してくれている。
反対しないと言ったのは、本当らしい。

「別にいけないとかじゃないのよ!そんな事がありえるのかってハナシよ。だって、ハタチの大学生から見たら、三十路のOLなんて、おばさんじゃん?」

千夏が、稜が常々思っていることをズケズケと言ってのける。

「私は、稜が幸せならいいと思う。今、幸せ?」

稜が黙って頷く。

「ラブラブ?」

今度は千夏が聞いてくる。

また黙って頷く。

「...一緒にいると、すごく大事にされてるって、...嬉しい気持ちになる...の」
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