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第28章 甘い時間

シャツのボタンをひとつ外し、少し開いた首元に、舌を這わせる。
羚汰がいつもするように、ねっとりと耳に進み、喰わえて音を立てるようにゆっくり舐め回してみる。

羚汰が少し深く息を吐いた気がして、顔を起こして羚汰を見る。

「...ヤバイんだけど」

羚汰の顔が少し変わってきているのを感じ、嬉しくなる。

その唇にキスを落として、反対の耳にかぶりつく。

次々とボタンを外し、半分ほど外れたところで、ゆっくり手を差し入れる。

さわさわっと撫で回し、羚汰の胸の先をそっと指先でかすめると、羚汰の体がほんの小さく震えたのがわかった。

またキスをしながら、下までボタンを外してゆく。

シャツの前を大きく開けて、胸の中央に舌を這わせる。

そこから右の鎖骨に向かって、ついばむように肌の上で唇を滑らす。

ゆっくり息を吹きかけるように進み、胸の周りから周回しながら徐々に頂きを目指す。

かなり焦らしてから、今にも近付き触れそうになる手前でふと動きを止め、羚汰を見る。

羚汰が息を少し弾ませてこちらを見ていた。

視線を絡ませながら、舌を大きく伸ばしてその頂きをそっと舌先で触れる。
角度を少し変えて何度かつついてから、音を立てて吸いつく。

「はっ...」

羚汰が仰け反るようにソファーにもたれたらしかった。稜も合わせて体が少し傾く。

片手は稜の頭をやさしく掴んでいる。

稜は体をずらし、左手でゆっくりと反対の胸を撫で回しその頂きを指先で優しく弄る。

そして、ゆっくり体を羚汰の反対へ移動させ、左の胸に吸い付き、右の胸に手を伸ばす。

「ヤバイ...すげーいーよ」

その言葉に嬉しくなって、左胸に舌を這わせたまま、右手がゆっくりと下へと移動する。

ズボンの上からそっと撫で始めた。そこは、ズボンの中でめいっぱい存在を主張している。

「はぁ...稜っ」

羚汰の手が、稜を掴む。

「...んっ？」

「もう、...いいよ」

「ダメ。今日は私にやらせて？」

そっと手を振り解くと、羚汰の手が稜の顔を撫でる。

「超エロい」

「...んっ」

顔をずらしてその手を舐める。

「羚汰にも、気持ちよくなって欲しいの」

「はあっ、だからヤバイって」