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第29章 高崎家
「羚汰がドS過ぎるんだよ!」

その言葉に羚汰がぴくりと動きを止める。

「りょーう?そんなこと言っていいのかなぁ?」

羚汰がズボンを履いた状態でゆっくりベッドに戻ってくる。
軽く微笑をたたえた妖艶なその姿で、稜は何も言い返せなくなる。
そのまま何も言わず、稜にじりじりと迫ってゆく。

「...っ」

壁際に追い込まれた稜の首筋に、べろりと舌を這わす。

「...今度、ベランダででもヤってみる?」

「そんなの無理っ!」

ふふっと羚汰が笑って、ベッドから降りる。


「さ、稜も用意しないと。俺も出るから一緒に途中まで行こ?」

そうだ。もう9時が来るんだった。

稜は慌ててガウンとコートを羽織って、荷物を持ち部屋に帰ろうとする。

羚汰もいくつか荷物を持ってついてゆく。
すぐ隣だが、毎回稜を部屋まで送っている。

「毎回思うけど、ここの壁が開いてたらいいのにっ」

稜が通り過ぎながら、自分の部屋と面している壁を軽く掌でポンポンっと叩く。

「だから、一緒に住もうって言ってるのにー」

「それは...ちょっと...荷物多いし」

毎日朝まで一緒にいるのは、体がもちそうにない。
今だって、朝だというのに、マラソンでも走ったかと思うぐらい疲れている。
羚汰は、逆に元気が増しているようにも見えるのだが。

「完全にじゃなくていいから、少し持って来てよ。そしたら、この部屋から出掛けられるじゃん」

「...う...ん」





羚汰と手をつないで駅に向かう。

「あー!このままどっか行きてー!!」

羚汰が、握った手を振り回す。

「明日、月曜日だよ?デートの日でしょ」

「そーだけど、まるっと1日出掛けたいじゃん?温泉とかに泊まって、浴衣姿の稜と一日中エッチしまくりたいじゃん??」

それは温泉に行かなくとも十分すぎるほどな気がするのだが。
羚汰の要望を無視して明日の予定を立てようとふってみる。
温泉は稜も行きたいが、月曜日で時間もないしそうは言ってられない。

「明日は、どこに行く?先週は私が考えたから、明日は羚汰考えてよ」
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