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第32章 ウワサ その2
稜がシャワーからあがるのを見計らってか、カフェラテを入れている。
テーブルの上にフレンチトーストが運ばれている。

「すごい。お店のみたい」

髪をタオルで乾かしながらソファーに座り、羚汰を待つ。

「果物とか昨日買っとけばよかった。バナナしかない」

「え!これバナナ??」

「うん。キャラメリゼしてみたー。すごい?」

フレンチトーストの横に、しっとりと焼かれてキャラメル色になったバナナが添えられている。

「すごい!」

満面の笑みの羚汰がカフェラテを運んで来て、隣に座る。

「食べてみて?」

「いただきます」

バナナとフレンチトーストを一緒に口に運ぶと、甘い香りにしっとりとしたパンが良く合う。

「美味しいっ!」

「マジで?よかった。...ん!うまっ!俺、天才?」

「うふふ。天才!この前のお店のより、美味しいよ!」

フレンチトースト自体の甘さが控えてあり、バナナのカラメルが焦がしたビターな甘さでちょうどいい。
まだ朝6時過ぎだというのに、ペロリと食べきった。

「うー。美味しかった」

ほろ苦甘い後口に、カフェラテがこれまた良く合う。


カフェラテを飲んでいると、羚汰の腕が伸びてきて抱きしめられる。

「稜」

「きゃ。羚汰、カフェラテが」

カフェラテのカップを取り上げられ、腕を引っ張られて後ろから抱き抱えられらるようにしてソファーに座りなおす。

「あまーい匂いがする」

後ろから首筋に擦り付けるようにして顔をうずめる。

「ん...。羚汰?」

「シないよ。こーしてたいだけ」

肩回りと、腰のあたりに羚汰の腕がぐるりと巻き付いている。
羚汰の息が首筋にかかってこそばゆい。
それにお尻に何かアタってる気がする。

「...羚汰」

「何?まだいいでしょ」

ちょっとムっとしたようにそう言って、腕の力を強める。

「この体勢イヤだ」

「えっ」

羚汰がびっくりして腕の力が抜ける。

するりと腕から逃れて、稜が反対を向いて羚汰の首に腕をかける。

「こっちがいい」

羚汰の膝の上に横座りになって体を寄せて抱き着く。
膝の上に座るので、稜の胸から肩あたりに羚汰の顔が来る。
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