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第32章 ウワサ その2
「...稜っ」

羚汰の腕がまたきつく稜を抱きしめる。

「ん。こっちのがいい」

「稜...。こっちはヤバいんだけど」

「なんで?だって、さっきのだと私がぎゅっって出来ないんだもん」

羚汰の指が、2人の密着した体のスキマをガウンをよけてワンピースの上から胸のあたりをゆっくりと弄り始める。

「ん...羚汰?」

「だから、ヤバイって言ったじゃん?ワザと後ろからしてたのに、こっち向いちゃうから...」

そうしゃべりながら羚汰の唇が、首筋を這う。
吐息がかかり、稜の肌がゾワゾワっと波打つ。

「ガマン出来なくなるんだけど?」

上目使いの羚汰と目が合って、今度は全身の血が沸騰するのがわかる。

「羚汰っ...」

稜は自分から、羚汰の唇に近付いて舌を求めていた。

互いの舌を絡め貪るようなキスを繰り返す。
キスを交わしながら、稜はねじれた体を羚汰に向かうように座り直し、体を寄せてゆく。

「...朝から大胆だね」

「...んっ?...きゃっ」

呼吸を整えてやっとどんな体勢になっているか気付き、素早く離れようとする。

腕を引っ張られて、また羚汰の上に座らされる。

「きゃって、稜がシたんじゃん?それに、ここでヤめるとかナシだから。最後まで責任取って?」

羚汰がにやりと笑って、またキスを交わす。

その間にも、稜のワンピースの下に手が入っていく。

「羚汰っ、時間がナイから」

「ん。大丈夫、間に合うよ」

ショーツの横から羚汰の指が、腰を浮かした稜の中心に到達する。

「んっ...だめ...」

「もう、稜も準備万端じゃん?」

するりとナカに差し入れられ、ゆっくり指が動いてゆく。

「やっんっ...あっ、ダメっ」

「ダメとか言いつつ、腰動いてるけど」

「ぁんっ...んんっ...んぁっ」

羚汰の指がナカを優しく搔き回して水音が部屋に響き、太腿に溢れた蜜がつつーっと伝う。

「やべぇ。超エロい」

「羚汰...もう、もうっ」

羚汰の肩に両手を乗せて耐えていた稜が涙目で懇願する。

「ん。待って。今...」

空いていた手と口でゴムの袋を破り、素早く装着する。

稜はその間に、ショーツに手を掛けていた。

「脱ぎたい?そのままでもイケると思うけど」

「やだ。脱ぎたいっ、んっ」
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